医学研究の倫理に関する宣言はどれか。
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概要
人を対象とする医学の研究について定めた宣言。正答は2。
問われていること
4つの宣言を、誰に向けて何を定めたもので分けられるか。
しくみ・正解理由
医療に関わる宣言は、対象と内容がそれぞれ違う。人を対象とする医学の研究を行うときに守るべき原則を定めたものが、設問の求める宣言である。したがって記述2が正しい。誤肢は対象が違う。医師の職業上の誓いを現代の言葉で表したもの、患者の権利を列挙したもの、そして一次医療を中心とした保健の方針を示したものである。
混同しやすい点
患者の権利を列挙した宣言にも、研究への参加を拒む権利が含まれる。しかしそれは患者としての権利の1つであり、研究を行う側が守る原則を体系的に定めたものではない。誰に向けた定めかで分ける。
深掘り
患者の権利を列挙した宣言には、自己決定の権利として、患者が自分自身に関わる自由な決定を行う権利をもち、医師はその決定のもたらす結果を知らせるものとすること、判断能力のある成人はどのような診断上の手続きや治療にも同意を与えるか差し控えるかを選べること、そして患者は医学の研究あるいは医学の教育に参加することを拒絶する権利をもつことが書かれている。
ひっかけパターン
宣言の名を4つ並べ、対象を取り違えさせる。解法は、(1) 研究か診療かを判定、(2) 各宣言の対象を書く、(3) 研究の倫理を定めたものを選ぶ。
5分復習
医学研究の倫理に関する宣言はヘルシンキ宣言。ジュネーブ宣言は医師の誓い、リスボン宣言は患者の権利、アルマ・アタ宣言はプライマリヘルスケア。
選択肢ごとの確認
- 1医師の職業上の誓いを現代の言葉で表したもの。研究の倫理を定めたものではない。
- 2正答。人を対象とする医学研究の倫理原則を定めている。
- 3患者の権利を列挙したもの。研究ではなく診療の場面が対象。
- 4一次医療を中心とした保健の方針を示したもの。倫理の宣言ではない。
1分チェック
- ヘルシンキ宣言=人を対象とする医学研究の倫理原則
- ジュネーブ宣言=医師の職業上の誓い(ヒポクラテスの誓いの現代版)
- リスボン宣言=患者の権利
- アルマ・アタ宣言=プライマリヘルスケアの方針
- リスボン宣言にも研究参加を拒絶する権利が含まれる