問1
我が国の国民医療費の現状について正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
国民一人あたりの医療費は年間30万円を超えている。正答は4。
国民医療費の規模と内訳を、数値の桁で押さえているか。
厚生労働省が算出する国民医療費は、傷病の治療に対して医療保険から支払われる診療報酬、薬局の調剤、看護、移送の費用と、これに伴う患者の負担、保険によらない全額自費の治療費を含めて推計したものである。2019年度は約44兆3,895億円で、国民一人あたりでは35万円を超え、国民所得に対する割合は11%程度になっている。したがって記述4が正しい。誤肢は3つとも数値が合わない。国民所得に対する割合は15%を超えず、総額は50兆円に達しておらず、患者の負担分は12%程度で30%を超えない。
患者の窓口での負担割合が3割であることと、国民医療費の財源に占める患者負担分の割合を混同しやすい。窓口の負担は原則3割だが、高齢者は割合が低く、公費で賄われる分もあるため、全体では12%程度にとどまる。
財源の内訳は、医療保険と労災補償が含まれる給付分が約45%、後期高齢者医療の給付分が約35%、患者の負担分が約12%、生活保護法などによる公費負担の給付分が約7%である。傷病の分類別に見ると、医療費が多いのは循環器系の疾患、次いで新生物である。年齢の階級別では、医科の診療医療費の63%以上が65歳以上によって使われている。
数値を4つ並べ、桁と割合を混ぜる。解法は、(1) 総額・一人あたり・対国民所得比・患者負担分の4つを思い出す、(2) 各肢を照合、(3) 合うものを選ぶ。
正しいのは「国民一人あたりの医療費は年間30万円を超える」。対国民所得比は11%程度、総額は44兆円台、患者負担分は12%程度。