問2
患者が治療に対して積極的に関わり、その決定を遵守するのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
患者自身が納得して治療に関わり、決めたことを守っていく考え方。正答は1。
医療者と患者の関わり方を表す用語を、主体で言い分けられるか。
治療をどう続けるかを表す語には、医療者の指示に患者が従うかどうかで見るものと、患者自身が治療の決定に加わり、納得したうえで実行していくかどうかで見るものがある。後者は、患者を受け身の存在ではなく決定の主体として捉える考え方で、設問が示す内容にあたる。したがって記述1が正しい。誤肢は指す内容が違う。指示に従う度合いを表す語、自分のことを自分で決める権利、十分な説明を受けたうえでの同意である。
指示に従う度合いを表す語と、この語は、どちらも治療を続けるかどうかを扱うが、主体が違う。前者では患者は指示を受ける側、後者では決定に加わる側になる。守れない理由を患者の側の問題とするか、治療計画の側の問題として一緒に考えるかという違いにもつながる。
1960年代までは、医療は医師が裁量で一方的に判断して行うものが支配的で、患者には自分の体について決める権利が実質上認められていなかった。1960年代半ばに米国で起きた患者の人権運動が、この関係を批判し、患者の自己決定権を今日の患者の権利の中心概念にした。米国では法として制定されているが、日本では法律で明文化されたものはない。
用語を4つ並べ、主体の違いで選ばせる。解法は、(1) 各語の主体を書く、(2) 患者が決定に加わるものを探す、(3) それを選ぶ。
患者が治療に積極的に関わりその決定を遵守するのはアドヒアランス。コンプライアンスは指示に従う度合い、自己決定権は権利、インフォームド・コンセントは同意。