問8
生体に照射してもイオン化しない放射線はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
赤外線は物質をイオン化するほどのエネルギーを持たない。正答は3。
放射線を、イオン化する力の有無で分けられるか。
放射線は、通り抜けた物質の原子から電子をはじき出してイオンにする力を持つものと、持たないものに分かれる。前者は電離放射線と呼ばれ、生体では遺伝子を傷つけて障害や発癌の原因になる。赤外線は熱として感じられる光の一種で、この力を持たない。したがって記述3が正しい。誤肢の3つはいずれもイオン化する力を持つ。粒子として飛ぶもの2つと、波として進むもの1つである。
「放射線」という語に、イオン化するものとしないものの両方が含まれる点が要点である。可視の光、赤外線、電波はイオン化せず、紫外線は境目にあたる。エックス線やガンマ線、粒子として飛ぶものはイオン化する。
イオン化する放射線は、細胞の中の水を分解して反応性の高い物質を作り、遺伝子を傷つける。分裂が盛んな細胞ほど影響を受けやすく、造血の組織、腸の粘膜、生殖の細胞が該当する。原爆の被曝では白血病のほか、甲状腺の癌、肺の癌、乳癌が疑われている。放射線以外では、紫外線による皮膚の癌が知られている。
放射線を4つ並べ、光の一種を1つ置く。解法は、(1) イオン化する力の有無で分ける、(2) 光の一種を探す、(3) それを選ぶ。
イオン化しないのは赤外線。陽子線・中性子線・エックス線はいずれも電離放射線。放射線という語に両方が含まれる点が要点。