問9
地域の衛生状態や生活水準の影響を最も反映しやすい母子保健統計の指標はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
生後1年未満の死亡は、地域の衛生と暮らしの水準をよく映す。正答は1。
母子保健の指標を、何を反映するかで選べるか。
生まれてから1年未満で亡くなる割合は、栄養、住まい、水と衛生、医療の届きやすさといった条件に強く左右されるため、地域の衛生の状態や暮らしの水準を映す指標として古くから用いられてきた。したがって記述1が正しい。誤肢は反映するものが違う。生まれる前に亡くなる割合、妊娠と出産に伴って母が亡くなる割合、出生の前後の時期に亡くなる割合は、いずれも医療の質をより強く反映する。
どの指標も母子保健の指標なので、何を映すかで選ぶ。生まれた後の1年間は、生活の環境の影響を受ける期間が長いため、暮らしの水準を映しやすい。生まれる前後の短い期間の指標は、医療の質をより直接に映す。
現在は、生後1年未満の死亡の3分の1あまりが生後1週未満のものである。原因として多いのは、生まれつきの形の異常や染色体の異常、出生の前後に特有の呼吸と心血管の障害、乳幼児が突然亡くなる症候群、不慮の事故である。日本の生後1年未満の死亡の割合は世界で最も低い水準にある。分母は、この指標が出生数、生まれる前の死亡の割合は出産数、出生の前後の指標は出生数に妊娠22週以降の死産数を加えたものである。
母子保健の指標を4つ並べ、反映するもので選ばせる。解法は、(1) 各指標の対象期間を書く、(2) 生活環境の影響を受ける期間の長さを考える、(3) 最も長いものを選ぶ。
地域の衛生状態や生活水準を最も反映するのは乳児死亡率。死産率・妊産婦死亡率・周産期死亡率は医療の質をより強く反映する。