心臓について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
洞房結節は心臓の歩調取りで、右心房壁の上大静脈開口部付近にある。正答は3。
心臓の弁・腱索・冠状動脈の枝・刺激伝導系という別々の話題を、まとめて正誤判定できるか。
洞房結節は心拍のリズムを決めるペースメーカー細胞の集まりで、右心房の壁、上大静脈が開口する付近にある。ここで生じた興奮が心房を伝わり、房室結節、ヒス束、左右脚、プルキンエ線維を経て心室へ伝わる。他の3つはいずれも位置関係の入れ替えである。心臓を上から見ると、肺動脈口は最も前方かつ左寄り、大動脈口はその後方に位置する。腱索は房室弁(右の三尖弁・左の僧帽弁)の弁尖と乳頭筋をつなぐ糸で、心室が収縮したときに弁尖が心房側へ翻るのを防ぐ。半月弁(肺動脈弁・大動脈弁)には腱索がなく、血液が逆流する力そのもので閉じる。冠状動脈は、左が前室間枝と回旋枝、右が後室間枝と右縁枝に分かれる。
前室間枝と後室間枝は名前が似ているが、前が左、後が右と覚える。腱索と半月弁の組合せは頻出の誤り。弁を「糸で引っぱって支えるもの(房室弁)」と「血液の逆流で閉じるもの(半月弁)」に分けると混ざらない。大動脈口と肺動脈口の前後は、肺動脈が右心室から前へ出ることを思い出せば決まる。
心筋を養った血液は大心静脈・小心静脈・前心静脈から心臓後面の冠状静脈洞に集まり、右心房に戻る。冠状動脈は心室が収縮しているあいだは心筋に圧排されて流れにくく、拡張期にまとまって流れる。したがって心拍数が著しく増えて拡張期が短くなると冠血流が減る。刺激伝導系の各部は固有のリズムをもち、洞房結節が最も速いため通常はここが歩調取りになる。
心臓の別領域の知識を1肢ずつ並べ、位置関係だけを入れ替える。解法は、(1) 各肢がどの話題かを分ける、(2) 位置・所属・つながりのどれを問われているかを見る、(3) 前後・左右・上下の入れ替えを疑って照合する。
洞房結節は右心房壁の上大静脈開口部付近にあり、心拍のリズムを決める。肺動脈口は大動脈口より前、腱索は半月弁ではなく房室弁に付く、後室間枝は左ではなく右冠状動脈の枝。心臓の設問は前後・左右・所属の入れ替えで作られる。