問17
頭頸部の筋について正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
頭頸部の各筋の付着部・作用・支配神経を問う問題。大鎖骨上窩は胸鎖乳突筋・肩甲舌骨筋・鎖骨で囲まれるくぼみで、胸鎖乳突筋(の鎖骨頭)がその前縁を形成する。
頭頸部の筋の付着・作用・神経支配について正しい記述を1つ選ばせる問題。
講義(頭頸部の筋・頸部)では、大鎖骨上窩は肩甲舌骨筋・胸鎖乳突筋の後縁・鎖骨の上縁で囲まれる肩のくぼみで、ここを鎖骨下動静脈が走り、肺尖(肺の先端)が現れる重要部位と説明される。胸鎖乳突筋は胸骨頭と鎖骨頭の二頭を持ち、その鎖骨頭が大鎖骨上窩の前縁を形づくる。
斜角筋の停止肋骨(前・中=第1肋骨/後=第2肋骨)の取り違え、外側翼突筋の作用(前方移動↔挙上)の取り違えが頻出。大鎖骨上窩の構成筋(胸鎖乳突筋・肩甲舌骨筋・鎖骨)もセットで覚える。
前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)を鎖骨下動脈と腕神経叢(C5~T1)が通り、鎖骨下静脈はここを通らない。なで肩などで斜角筋隙が狭くなると神経・動脈が圧迫され、手のしびれ・冷感が出る(胸郭出口症候群の一型)。大鎖骨上窩は肺尖が出る部位で、鍼を刺すと気胸の危険があるため臨床上きわめて重要、と講義で繰り返し注意される。
停止肋骨すり替え(第1↔第2)、翼突筋作用すり替え(前方移動↔挙上)、神経支配すり替え(動眼神経↔顔面神経)の複合トラップ。正しい記述は構造(大鎖骨上窩の前縁)に関するものに置かれている。
頸部の三角と斜角筋隙を図でなぞる。前・中斜角筋(第1肋骨停止)の間を鎖骨下動脈と腕神経叢が通り、鎖骨下静脈は前斜角筋の前を通る。大鎖骨上窩(鎖骨上のくぼみ)は胸鎖乳突筋・肩甲舌骨筋・鎖骨で囲まれ、肺尖が現れる危険部位。胸郭出口症候群と気胸の臨床も併せて押さえる。