小腸について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
消化管の上皮は内胚葉から分化する。正答は1。
小腸の発生・粘膜のヒダ・位置・腹膜との関係を、大腸や十二指腸と区別できるか。
三胚葉のうち、消化管とその腺(肝臓・膵臓)、および呼吸器の上皮は内胚葉に由来する。中胚葉からは骨・筋・血管・腎・生殖腺が、外胚葉からは表皮と神経系ができる。したがって小腸の上皮は内胚葉から分化する。残る3肢は大腸や十二指腸の性質を小腸に付け替えたもの。粘膜のヒダは、小腸が輪状ヒダ、大腸(結腸)が半月ヒダ。十二指腸は第1腰椎の右で幽門に始まり、第2腰椎の左の十二指腸空腸曲で空腸に続くので、この曲がりは腰椎の左にある。腸間膜については、十二指腸が腹膜後器官であるのに対し、空腸と回腸は腸間膜をもち腹腔内を大きく動く。
「半月ヒダ」と「輪状ヒダ」は名前が似ていて所属が逆になりやすい。半月=大腸、輪状=小腸。腸間膜の有無も、十二指腸だけが後腹膜という一点を押さえれば残りは決まる。十二指腸の始まりと終わりは、始まりが右(第1腰椎)、終わりが左(第2腰椎)と方向で覚える。
小腸は表面積を稼ぐ工夫を3段階でもつ。輪状ヒダ、腸絨毛、微絨毛で、合わせて約600倍に増える。回腸には集合リンパ小節(パイエル板)が多い。大腸には腸絨毛がなく、代わりに結腸ヒモ・結腸膨起・腹膜垂という3つの外見上の特徴がある。大腸では水分が吸収されるため、通過が遅いほど便が硬くなる。
小腸について問い、大腸・十二指腸の性質を誤肢に混ぜる。解法は、(1) 各肢がどの部位の性質かを判定する、(2) 小腸に当てはまるものだけを残す、(3) 発生・位置・腹膜の3つの観点をそれぞれ確認する。
小腸の上皮は内胚葉から分化する。半月ヒダは大腸のもの、十二指腸空腸曲があるのは第2腰椎の左側で、腸間膜がないのは十二指腸で、いずれも小腸の性質ではない。小腸は輪状ヒダ・腸絨毛・微絨毛で吸収面積を稼ぐ。