腎臓について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
腎小体は糸球体(毛細血管の糸玉)とボーマン嚢からなり、ボーマン嚢側で糸球体毛細血管を取り囲む特殊な上皮細胞が足細胞である。足細胞は櫛歯状の足突起で糸球体の表面を取り囲み、足突起のすき間がろ過のフィルターをつくる。したがって『足細胞は糸球体表面を取り囲んでいる』が正しい。
腎小体の存在部位(皮質)、腎乳頭と腎柱の区別、ネフロンの構成範囲(集合管を含めない)、足細胞と糸球体の関係が問われている。
講義では『ボーマン嚢の中で毛細血管を取り巻く形になっている細胞を足細胞という』『足細胞は櫛歯のような足を多数持ち、毛細血管(糸球体)を取り囲んでいる』と明示される。足突起のすき間(ろ過膜)を通って原尿がこし出される。
腎柱(皮質の柱・腎中)と腎乳頭(髄質=腎錐体の先端)の取り違えが最大の落とし穴。また『ネフロン=腎小体+尿細管』で集合管は含めない点が頻出のひっかけ。腎小体は皮質にあり髄質ではない。
ろ過膜は内側から毛細血管内皮細胞→基底膜→足細胞の足突起のすき間、の3層で構成される。足細胞は髪留めクリップの櫛歯のような形で糸球体毛細血管を取り囲み、櫛歯のすき間(等間隔の微細な隙間)が低分子(水・電解質・ブドウ糖・アミノ酸)だけを通すフィルターになる。原尿はボーマン嚢に溜まり、近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管→腎乳頭→腎杯→腎盂→尿管と流れる。
『腎柱の先端を腎乳頭という』は、腎柱(皮質)と腎錐体(髄質)の名称を入れ替えるひっかけ。『集合管はネフロンを構成する』も頻出で、ネフロンは尿細管まで・集合管は含めないが正解。
腎小体=糸球体+ボーマン嚢(皮質に存在)。足細胞=ボーマン嚢側で糸球体を取り囲む櫛歯状細胞→ろ過膜(内皮・基底膜・足細胞)。ネフロン=腎小体+尿細管(集合管は含めない)。腎乳頭=腎錐体(髄質)の先端→腎杯へ。腎柱(腎中)=皮質が髄質間に入り込んだ柱。