呼吸器疾患について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
代表的な呼吸器疾患(自然気胸・特発性肺線維症・気管支喘息・COPD)の基本事項を横断的に問う。各疾患の『主症状』『換気障害の型(拘束性か閉塞性か)』『死亡者数の動向』を区別できるかがポイント。
4疾患それぞれの基本事項のうち、正しい記述を1つ選ぶ横断問題。
自然気胸は『突然出現し、強い胸痛を自覚する』『安静時に突然出現する病側の胸痛と空咳が特徴』(教科書)であり、胸痛を伴う。よって選択肢1が正しい。他の3つは換気障害の型・死亡動向・症状の出方が教科書記載と矛盾する。
換気障害の型の取り違えが最大のひっかけ。『肺線維症(間質性肺炎)=拘束性』『COPD=閉塞性』を逆にしないこと。またCOPDの息切れは『労作時』であって安静時ではない点、気管支喘息死は『減少』であって増加ではない点に注意。
拘束性換気障害は肺が膨らみにくくなる(肺活量低下)障害で、間質性肺炎/特発性肺線維症が代表。閉塞性換気障害は息を吐き出しにくくなる(1秒率低下)障害で、COPD・気管支喘息が代表(COPDは気管支拡張薬吸入後でもFEV1%<70%)。気管支喘息の死亡者数は吸入ステロイドの普及などにより年々減少している。COPDは慢性進行性で、初期は労作時息切れが中心、進行すると呼吸不全・肺性心に至る。
複数疾患の属性を1つずつ入れ替える横断ひっかけ。『拘束性/閉塞性』『労作時/安静時』『増加/減少』のような対概念は、正しいペアをカードのように暗記しておくと差し替えに気づける。
横断整理:(1)自然気胸=突然の胸痛+空咳。(2)特発性肺線維症(間質性肺炎)=コンプライアンス低下で拘束性換気障害、蜂巣肺、予後不良(3〜4年で半数が呼吸不全死)。(3)気管支喘息=死亡者数は年々減少(約1,550名/2014年)。(4)COPD=閉塞性換気障害(FEV1%<70%)、症状は労作時息切れ、特徴的症状はなく慢性進行性。『拘束性=線維症』『閉塞性=COPD・喘息』の対をまず固定する。