我が国で製造されている単回使用毫鍼について誤っているのはどれか。
正答:1
正答:1
使い捨ての鍼はガスか放射線で滅菌する。ホルマリンは使わない。正答は1。
鍼の滅菌に実際に用いられる方法を挙げられるか。
医療機器の滅菌には、熱を加える方法、放射線などを当てる方法、ガスを使う方法などがある。このうち鍼に使われるのは、高圧の蒸気による方法、酸化エチレンガスによる方法、放射線による方法の3つである。使い捨ての鍼は熱に弱い部材を含み、大量に処理する必要があるため、製造の工程では低い温度で大量に処理できる酸化エチレンガスか放射線が用いられる。ホルマリンのガスはここに挙がっていないので、記述1が誤りである。残る3つは正しい。使い捨ての鍼は無菌であることが保証され、法令上は管理医療機器に分類され、製造した業者の表示が義務づけられている。
ホルマリンは病理の標本を固定する薬として耳になじみがあるため、滅菌にも使えそうに見える。実際の使い捨て鍼では、熱に弱い部材を低い温度で大量に処理する必要があり、酸化エチレンガスか放射線が選ばれる。繰り返し使う鍼具は高圧の蒸気で滅菌する。
高圧の蒸気による方法は、浸み込む力が強く確実で、薬品を使わない点で最も安全とされ、施術所に置ける小型の装置もある。酸化エチレンガスは医療用の器材に広く使われるが、有毒なガスなので残ったガスを完全に除く工程が厳しく定められている。放射線ではガンマ線が使われるが、漏れを防ぐ特殊な設備が要る。
正しい記述を3つ並べ、誤りを1つ混ぜる「誤っているのはどれか」型。解法は、(1) 鍼の滅菌法3つを書き出す、(2) 各肢を照合、(3) 挙がっていないものを選ぶ。
誤っているのは「ホルマリンガスで滅菌されている」。鍼の滅菌は高圧蒸気・酸化エチレンガス・放射線の3つ。無菌性の保証、管理医療機器への分類、製造業者の表示はいずれも正しい。