雀啄術と回旋術に共通するのはどれか。
正答:4
正答:4
雀啄術と回旋術の共通点を問う問題。両手技とも一定の深さまで刺入してから鍼を動かして刺激を与える点で共通する。
雀啄術(上下に進退)と回旋術(一方向に回す)に共通する操作の特徴を問う。各手技の定義を抽象化して共通項を抽出できるかが論点。
雀啄術は、鍼を一定の深度まで刺入してから、刺手で鍼体か鍼柄を持って、雀が啄むように上下に進退させる方法。回旋術は、鍼を左または右の一方向に回しながら、あるいは一定の深さでこれを行う方法。両者とも『一定の深度に刺入した後、鍼そのものを動かして(上下進退または回転で)刺激を与える』点が共通する。
選択肢2(鍼管で刺激)は内調術、選択肢3(鍼柄をつまんで振動)は振せん術、選択肢1(抜鍼困難時)は副刺激術と、それぞれ別の手技の特徴を割り当てた引っかけ。雀啄術・回旋術の定義(鍼体・鍼柄を刺手で持って動かす/鍼を回す)と照合すると、共通項は『鍼を刺手で動かして刺激を与える』に絞られる。
この問題は『共通点を問う』ため、両手技の定義を抽象化する力が要る。雀啄術=上下運動、回旋術=回転運動と動きは異なるが、上位概念は『一定深度に達した鍼を、刺手で動かして刺激量を調整する』こと。鍼管を使う手技(内調術・管散術・示指打法)や鍼柄をつまんで振動させる手技(振せん術)とは操作系統が異なる。なお副刺激術(気拍法)は刺入鍼の周囲皮膚を鍼管・指頭で叩いて響きを与える手技で、渋鍼(抜鍼困難)対策の文脈で挙げられる。
各誤答に他手技(内調術・振せん術・副刺激術)の正しい特徴を当てはめ、『どれも正しそう』に見せる引っかけ。設問は『雀啄術と回旋術の共通点』なので、その2手技の定義に当てはまるかだけで判定する。
共通点問題は各手技を上位概念に抽象化する。雀啄術・回旋術はともに『刺入後に鍼を刺手で動かして刺激を与える』系統。これに対し、鍼管で叩く系(内調術・示指打法・管散術)、鍼柄をつまんで振動させる系(振せん術)、周囲皮膚を叩く系(副刺激術=気拍法・渋鍼対策)は別系統。17手技を『鍼を動かす/鍼管を使う/皮膚を操作する/呼吸に合わせる』で大別すると共通点・相違点を整理しやすい。