十二刺の偶刺に基づいた治療穴の組合せで正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
偶刺は心痺(胸痛)に対し胸部と背部の反応点を前後から1鍼ずつ刺す刺法。胸部と背部の組合せになるのは中府(胸部・肺の募穴)と肺兪(背部・肺の背部兪穴)。正答は4。
偶刺の定義(胸部と背部を前後から刺す)を知り、4つの経穴のうち胸部にあるもの・背部にあるものを選べるか。経穴の部位が問われる。
十二刺の偶刺は、心痺(胸の痛み・動悸)に対して、胸部と背部それぞれの圧痛・反応点を探り、前と後ろから1鍼ずつ対にして刺す方法。したがって選ぶ組合せは「胸部の穴」と「背部の穴」でなければならない。中府は前胸部、第1肋間と同じ高さで前正中線の外方6寸にある手の太陰肺経の穴で、肺の募穴。肺兪は上背部、第3胸椎棘突起下の外方1寸5分にある足の太陽膀胱経の穴で、肺の背部兪穴。この2穴は胸と背で前後に対応し、募穴と背部兪穴の組合せ(兪募配穴)でもある。太淵は手関節前面の橈骨動脈拍動部にある肺経の原穴、列欠は前腕橈側で手関節横紋の上方1寸5分にある肺経の絡穴で、どちらも上肢の穴なので前後の対にならない。
偶刺を「2本刺すから偶数」と覚えると、他の2本刺す刺法(傍鍼刺など)と混同する。偶刺の本質は「前後(胸と背)で対にする」こと。4つの経穴のうちどれが胸部・背部かを知らないと解けないので、募穴(胸腹部)と背部兪穴(背部)の位置関係を押さえる。太淵と列欠はいずれも肺経だが四肢の穴。
十二刺(『霊枢』官鍼):偶刺(心痺・前後1鍼)、報刺(遊走痛)、恢刺(筋痺)、斉刺(寒気小深・3鍼)、揚刺(寒気広大・5鍼)、直鍼刺(寒気浅・皮膚をつまむ)、輸刺(気盛熱・深刺速抜)、短刺(骨痺)、浮刺(筋急寒)、陰刺(寒厥・左右の太渓)、傍鍼刺(久痺・直と傍)、賛刺(癰腫)。偶刺の考え方は兪募配穴(募穴と背部兪穴を前後で組む)として現代の臨床にも受け継がれている。
同じ肺経の穴を並べ、部位(胸部か背部か四肢か)で選ばせる。解法は、(1) 偶刺=胸と背の前後1鍼ずつ、(2) 各穴の部位を確認、(3) 胸部+背部の組を選ぶ。
十二刺の偶刺は心痺(胸痛)に対し、胸部と背部の圧痛・反応点を探って前と後ろから1鍼ずつ刺す刺法。したがって組合せは胸部の穴と背部の穴になる。中府は前胸部にある肺の募穴、肺兪は上背部にある肺の背部兪穴で、この2穴が前後の対をなす。太淵は手関節、列欠は前腕の穴で四肢にあり、前後の対にならない。