顔の望診で色を判断できない場合に用いる皮膚の部位はどれか。
正答:2
正答:2
望診で顔色が判断しにくいとき、代わりに前腕前面(内側)の皮膚=尺膚の色・潤い・寒熱を診る。正答は2。
望診の補助として尺膚診(前腕内側の皮膚)があることを知っているか。
望診の中心は顔面の色沢で、五色(青・赤・黄・白・黒)と明潤か枯槁かを見る。化粧・日焼け・照明などで顔色が判断できないときは、日焼けや化粧の影響を受けにくく皮膚が薄い前腕前面(手関節から肘までの内側、古典でいう尺膚)で色・艶・潤燥・寒熱を診る。尺膚は脈診の寸口(尺中)と連続する部位でもあり、切診でも尺膚の寒熱・滑渋を診る。腹部は腹診(切診)、背部は背部兪穴の反応を診る部位、下腿後面は主に腓腹筋の緊張や経穴反応を診る部位で、顔色の代わりに色を見る部位ではない。
尺膚の「尺」は脈診の尺中と同じ前腕内側の領域を指す。脈診(切診)と混同しやすいが、ここでは望診の色を見る部位。腹部・背部は触診の主戦場で、望診の代替部位ではない。
望診は神・色・形・態を見る。色診では五色と五臓(青肝・赤心・黄脾・白肺・黒腎)、明潤(善色)と枯槁(悪色)を判断する。尺膚診は『霊枢』論疾診尺に由来し、尺膚の滑らか・渋い、熱い・冷たい、緩い・緊張で病態を推測する。顔色に加えて尺膚を診ることで、外的要因で顔色が読めない場合を補う。
診察部位として有名な腹部・背部を混ぜ、望診と切診の部位を入れ替えさせる作り。解法は、(1) 問われているのは「色」を見る望診、(2) 顔の代わりに皮膚の色を見るのは尺膚=前腕前面。
望診の色診は顔面の五色と明潤・枯槁を見るが、化粧や日焼けで判断できないときは前腕前面の皮膚(尺膚)の色・艶・潤燥・寒熱を診る。尺膚は脈診の尺中と連続する部位で、切診でも寒熱・滑渋を診る。腹部・背部・下腿後面は主に切診(腹診・兪穴反応・筋緊張)の部位で、顔色の代替ではない。