涙腺に分布する節後線維の細胞体があるのはどれか。
正答:4
正答:4
涙腺へ向かう節後線維の細胞体は翼口蓋神経節にある。正答は4。
頭部の副交感神経節のうち、涙腺を支配するのがどれかを言えるか。
涙腺の分泌は顔面神経の副交感線維が担う。この線維は顔面神経の枝である大錐体神経として脳幹(上唾液核)から出て、翼突管神経となり翼口蓋神経節に入る。ここで節後ニューロンに乗り換え、節後線維が三叉神経第2枝(上顎神経)の枝を伝って涙腺に達する。したがって節後線維の細胞体があるのは翼口蓋神経節。誤肢はいずれも別の標的をもつ神経節である。耳神経節は舌咽神経の副交感線維を受け耳下腺を、顎下神経節は顔面神経(鼓索神経)の線維を受け顎下腺と舌下腺を、毛様体神経節は動眼神経の線維を受け瞳孔括約筋と毛様体筋へ向かう。
顔面神経は2つの神経節に線維を送るので混ざりやすい。大錐体神経→翼口蓋神経節→涙腺・鼻腺、鼓索神経→顎下神経節→顎下腺・舌下腺、と経路名まで対にして覚える。耳下腺だけが顔面神経ではなく舌咽神経の支配である点も、顔面神経が耳下腺の中を通り抜けるだけという解剖と合わせて押さえる。
顔面神経は運動(表情筋)、副交感(涙腺・鼻腺・顎下腺・舌下腺)、味覚(舌前2/3)という3つの成分をもつ。障害される高さによって症状の組合せが変わり、膝神経節より中枢では涙の分泌低下と味覚障害を伴う。翼口蓋神経節、顎下神経節はいずれもメッケルによって18世紀半ばに発見され、耳神経節はアルノルトとブラシェによって19世紀前半に記載された。鍼灸で顔面神経麻痺を扱う際は、症状の組合せから障害の高さを推定することが経過の判断に役立つ。
4つの副交感神経節を並べ、標的が近いもので迷わせる。解法は、(1) 4つの節と標的の対応を書き出す、(2) 線維を送る脳神経を確認、(3) 涙腺・唾液腺・眼の筋のどれかで割り当てる。
涙腺へ向かう節後線維の細胞体は翼口蓋神経節にある。線維は顔面神経の大錐体神経から来る。耳神経節は耳下腺(舌咽神経)、顎下神経節は顎下腺・舌下腺(顔面神経の鼓索神経)、毛様体神経節は瞳孔括約筋(動眼神経)。