肝臓について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
血液中で最も多い蛋白質を作っているのは肝細胞。正答は2。
肝臓の細胞ごとの役割と、血液の出入りの向きを言えるか。
肝細胞は、血液中の蛋白質の多くを作り出す。なかでもアルブミンは量が最も多く、水を血管の中に引き止める力を生む。だから肝臓の働きが落ちるとアルブミンが減り、腹水や浮腫が生じる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも役割や向きの取り違えである。クッパー細胞は肝臓の中を流れる血液を見張る食細胞で、古い赤血球や細菌を取り込む。ビタミンAを蓄えるのは別の細胞である。肝臓は代謝が盛んで、安静時の熱を最も多く生み出す臓器のひとつであり、腎臓より少ないということはない。血液の出入りについては、門脈は消化管や脾臓から集めた血液を肝臓へ運び込む血管である。肝臓から出ていくのは肝静脈で、下大静脈へ注ぐ。
門脈の向きは、消化管から肝臓へ運び込む一方通行だと押さえる。名前に「静脈」が付くので出ていく血管と思いやすいが、毛細血管と毛細血管の間をつなぐ特殊な血管である。食べたものが最初に肝臓を通るのはこの経路があるためで、薬の効き方にも関わる。
肝臓は蛋白質の合成のほか、糖の貯蔵と放出、脂質の処理、薬や毒物の分解、胆汁の産生、ビリルビンの処理を担う。肝臓の働きが落ちると、アルブミンが減って浮腫が起こり、凝固に関わる蛋白質も減って出血しやすくなり、ビリルビンが処理されずに黄疸が出る。糖質とアミノ酸は門脈を通って肝臓へ運ばれるが、脂質はリンパ管を通るので肝臓を最初に通らない。
肝臓について4つ並べ、細胞の役割・熱産生・血液の向きを入れ替える。解法は、(1) 肝細胞と見張り役の細胞を分ける、(2) 代謝の盛んさから熱産生を判断、(3) 門脈と肝静脈の向きを確認する。
肝細胞はアルブミンを生成する。ビタミンAを貯えるのはクッパー細胞ではなく別の細胞、熱産生は腎臓より少なくなく、門脈は流出ではなく流入の血管。