問126
腧穴で鍼の深刺により延髄損傷の危険性が最も高いのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
後頸部の正中で、深部に延髄があるのは瘂門。正答は3。
深部に中枢神経がある経穴を、部位から特定できるか。
教科書は鍼灸医療安全ガイドラインを引いて、深部に延髄があるものとして瘂門と風府の2つを挙げている。瘂門は後頸部の後正中線上、第2頸椎棘突起上方の陥凹部にあり、項窩のほぼ中央で後髪際の上方、風府の下方5分に取る。したがって記述3が該当する。誤肢は深部に延髄がない。1つは後頭部だが後頭骨の上、1つは耳垂の後方、1つは脊柱の傍らにある奇穴である。
後頸部の正中には風府と瘂門が上下に並び、どちらも深部に延髄があるとされる。瘂門は風府の下方5分にある。設問で1つだけ選ぶときは、選択肢に入っているほうを取る。深刺を避けるという点では両方に同じ注意が必要である。
禁鍼穴・禁灸穴は古典で鍼や灸を禁じるとされた経穴で、多くは重要な臓器や大動脈の付近、生理的に影響を受けやすい部位、化膿しやすい部位、出血しやすい部位と考えられる。現代では用具の改良や解剖生理学的な知識の進歩により危険性は軽減されているが、大きな神経や血管、深部に内臓が所在するところはより慎重に施術することが求められ、眼球や乳頭部などは施術を避けるべきである。
後頭部から後頸部の経穴を並べ、深部の構造で選ばせる。解法は、(1) 各穴の部位を書く、(2) 骨で隔てられるかを確認、(3) 深部に延髄があるものを選ぶ。
深刺で延髄損傷の危険が最も高いのは瘂門。風府とともに後頸部の正中にあり深部に延髄がある。脳戸・翳風・夾脊は該当しない。