問180
施灸局所の皮膚血流を増加させる内皮細胞由来の物質はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
血管の内側を覆う細胞から出る気体が、血管の壁の筋をゆるめる。正答は1。
血管を広げる物質を、出どころで選び分けられるか。
施灸によって局所の血の巡りが増える仕組みの一つに、血管の内側を覆う細胞から放出される一酸化窒素の働きがある。この気体は血管の壁の筋をゆるめ、血管を広げて血流を増やす。設問は出どころを「内皮細胞由来」と限定しているので、記述1が正しい。誤肢は出どころが違う。腸ペプチドと呼ばれる物質と、痛みの伝達にも関わるペプチドは、いずれも神経の終末から放出されるものであり、血漿から作られるペプチドは組織が傷んだときに生じる発痛物質である。
血管を広げる物質は複数あるため、設問がどの出どころを問うているかを読み落とすと外す。内皮細胞から出るのは気体、神経の終末から出るのはペプチド、組織が傷んで生じるのは発痛物質、と出どころで3群に分けておく。
施灸局所では、軸索反射によって感覚神経の終末からペプチドが放出されて血管が広がる経路と、内皮細胞から気体が放出されて血管が広がる経路の両方が働く。血の巡りが増えると、痛みを起こす物質が洗い流され、酸素が届き、筋の緊張が和らぐ。痛みが筋の緊張を生み、緊張が巡りを妨げてさらに痛みを生む循環を断つことにつながる。
血管に働く物質を4つ並べ、出どころで選ばせる。解法は、(1) 各物質の出どころを書く、(2) 内皮細胞由来を探す、(3) それを選ぶ。
内皮細胞由来で皮膚血流を増やすのはNO。VIPとサブスタンスPは神経終末由来、ブラジキニンは血漿由来の発痛物質。出どころで分ける。