次の文を読み、問いに答えよ。Aさん(28歳、会社員)は、夫(30歳、会社員)と2人で暮らしている。2023年2月5日からの月経を最後に無月経となり、妊娠の可能性を考えて受診した。医師の診察の結果、妊娠と診断された。
Naegele〈ネーゲレ〉概算法を用いてA さんの分娩予定日を求めよ。 解答:2023 年① ②月③ ④日
公式正答:11月12日
解説
2023年2月5日からの月経を最後に無月経となった妊婦の分娩予定日を、ネーゲレ概算法で求める計算問題である。答えは2023年11月12日である。
この問題で問われていること
分娩予定日の計算式を正しく使えるか。
しくみから理解する
ネーゲレ概算法では、最終月経の初日を起点として、月に9を足す(または3を引く)、日に7を足す、という手順で分娩予定日を求める。この事例では、最終月経初日が2023年2月5日になる。月は2+9=11月。日は5+7=12日。したがって2023年11月12日になる。この計算は、月経周期が28日で規則的であることを前提としており、周期が異なる場合は補正が必要になる。分娩予定日は妊娠40週0日にあたり、最終月経初日を妊娠0週0日として数える。
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混同しやすいポイント
月に9を足すか3を引くかは、繰り上がりの有無で使い分ける。月が4以上であれば9を足すと12を超えるため、3を引いて翌年とする。この事例では2月なので9を足して11月となり、年は変わらない。日については、足して31(またはその月の日数)を超えたら翌月へ繰り上げる。計算後は、妊娠週数と照らして矛盾がないかを確認する。実際には、月経周期が不規則な場合や、排卵の時期がずれる場合があるため、妊娠初期の超音波検査で胎児の大きさ(頭殿長)を測定して予定日を修正することが標準的に行われる。
理解を深める
妊娠週数の正確な把握は、妊娠管理のすべての基礎になる。健診の間隔、検査の時期(出生前検査、妊娠糖尿病のスクリーニング、B群溶血性レンサ球菌の検査)、切迫早産の管理方針(胎児の肺成熟を促す副腎皮質ステロイドの母体投与は、妊娠34週未満であることに加えて、近日中に早産となる可能性が高いと判断されることが条件になる。母体の全身感染症など、投与を慎重にすべき状況もある)、分娩誘発の判断、そして新生児の評価(在胎週数に対する体重の評価)が、すべて週数に基づいて決まる。分娩予定日はあくまで目安であり、実際に予定日ちょうどに生まれる人は数パーセントにとどまる。正期産は37週0日から41週6日と幅があり、この期間内であれば正常な経過になる。妊婦には、予定日を過ぎても慌てる必要がないことと、41週を過ぎると胎盤機能の低下を考えて分娩誘発が検討されることを伝える。予定日は、出産準備、産前休業の取得、家族の予定、そして本人の心の準備の目安としても意味を持つ。
間違えやすい考え方
計算問題。月に9を足す(または3を引く)、日に7を足す、という手順で求める。
5分で振り返る
①ネーゲレ概算法=最終月経初日の月に9を足す(または3を引く)、日に7を足す。②この事例は2月5日→2+9=11月、5+7=12日で11月12日。③月が4以上なら3を引いて翌年とする。④日が月末を超えたら翌月へ繰り上げる。⑤月経周期28日を前提とし、不規則なら補正する。⑥実際には妊娠初期の超音波(頭殿長)で修正する。⑦分娩予定日は40週0日、正期産は37週0日〜41週6日。
1分チェック
- ネーゲレ概算法は。→ 最終月経初日の月に9を足す(または3を引く)、日に7を足す。2月5日→11月12日。
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