脳神経で瞳孔を縮小させるのはどれか。
正答:2
正答:2
瞳孔の縮小(縮瞳)は副交感神経の作用で起こる。副交感成分を含む脳神経はⅢ(動眼)・Ⅶ(顔面)・Ⅸ(舌咽)・Ⅹ(迷走)の4つで、眼に分布して縮瞳を起こすのは動眼神経である。設問の4選択肢のうち副交感成分を持つのは動眼神経だけ。
瞳孔を小さくする(縮瞳)作用を担う脳神経を一つ選ぶ。鍵は『縮瞳=副交感』であることと、選択肢の中で副交感成分を持つ脳神経の同定。
講義(脳神経12対の分類)は『瞳孔散大は交感神経(散瞳)、縮瞳は副交感(動眼神経)による』と明記する。動眼神経の副交感は動眼神経副核(エディンガー・ウエストファール核/EW核)を出発点とし、毛様体神経節で節後ニューロンに乗り換えて、瞳孔を占める筋(瞳孔括約筋)と毛様体筋を支配する、と講義は説明する。瞳孔括約筋が収縮すると縮瞳が起こる。
『眼に関係する脳神経=視神経/滑車/外転/動眼』が並ぶと迷うが、瞳孔の大きさ(縮瞳・散瞳)を変えるのは自律神経で、副交感を持つのは動眼神経だけ。滑車・外転は外眼筋を動かす運動神経で瞳孔径には無関係、視神経は感覚専用、という役割分担で切り分ける。
講義は副交感を含む脳神経をⅢ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹの4つに限定し、その出発核と乗り換え神経節をセットで提示する(動眼=EW核→毛様体神経節)。縮瞳と散瞳は拮抗し、散瞳は交感神経が担う。瞳孔反射は自律神経の自動調節(ホメオスタシス)の代表例として講義に挙げられている。
『眼=視神経』と短絡させて視神経を選ばせる、あるいは外眼筋を動かす滑車・外転を瞳孔運動と混同させる定番。『縮瞳=副交感=動眼』『散瞳=交感』『滑車・外転=外眼筋の運動だけ』を三点セットで固定する。
脳神経12対を、運動・感覚・副交感の成分で分類し直す。感覚のみ=Ⅰ嗅・Ⅱ視・Ⅷ内耳、副交感を含む=Ⅲ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ、と暗唱。動眼神経の副交感経路を『動眼神経副核(EW核)→毛様体神経節→瞳孔括約筋+毛様体筋=縮瞳・近見調節』となぞる。散瞳は交感、と対にして覚える。