性周期について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
性周期には2つの周期が連動して進む。卵巣の周期は卵胞期(卵胞が育つ)→排卵→黄体期(黄体ができる)。子宮内膜の周期は増殖期→分泌期→月経期。主役ホルモンは2つで、卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵胞期に出て子宮内膜を増殖させる(増殖期)、黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後の黄体期に出て子宮内膜を分泌性にする(分泌期=着床準備)。選択肢2「卵胞ホルモンの作用により子宮内膜が増殖する」はこの基本そのもので、正答は2。
卵巣周期・子宮内膜周期・ホルモンの対応を正しく結びつけられるか。正しい記述を1つ選ぶ。
月経の後、子宮内膜は薄い基底層だけが残る。そこにエストロゲン(卵胞ホルモン)が働くと、間質細胞と上皮細胞が急速に増殖し、4〜7日で子宮内膜が再生する。この時期が増殖期(エストロゲン期)。エストロゲン=卵胞ホルモンが子宮内膜を増殖させる、という記載そのものが正答2に対応する。
(A) 2つのホルモンと2つの「期」の対応:エストロゲン(卵胞ホルモン)=卵胞期(排卵前)=増殖期(増やす)/プロゲステロン(黄体ホルモン)=黄体期(排卵後)=分泌期(着床準備)。(B) 「黄体ホルモン」と「黄体形成ホルモン」は別物(最大のひっかけ):黄体ホルモン=プロゲステロン(黄体から出る・排卵後)、黄体形成ホルモン(LH)=下垂体前葉から出る・排卵前にサージして排卵を起こす。名前が似ているが出どころも時期も違う。(C) 子宮内膜周期の順番:月経期→増殖期(エストロゲン)→排卵→分泌期(プロゲステロン)→月経期。卵胞が育つ=卵胞期=増殖期、排卵後=黄体期=分泌期。
月経はなぜ起こるか。排卵後にできた黄体は、約2週間でプロゲステロン・エストロゲンを分泌したのち退縮する。すると、エストロゲンとプロゲステロン(特にプロゲステロン)が急減少し、子宮内膜を支える刺激がなくなる。その結果、子宮内膜の血管(螺旋動脈)が攣縮し、内膜が壊死・剥脱して月経となる。同時にホルモンのフィードバック抑制が外れてFSH・LHが増え、新しい卵胞が育ち、次の周期が始まる。「卵胞ホルモンで増やし(増殖期)、黄体ホルモンで着床に備え(分泌期)、両方が減ると剥がれる(月経)」という流れで子宮内膜は1か月ごとに作り替えられる。
手口1:「黄体ホルモン」と「黄体形成ホルモン(LH)」を混ぜる。→ 排卵前サージはLH、黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後。手口2:増殖期の次を「月経期」とする。→ 次は分泌期。手口3:分泌期に「卵胞が成熟」とする。→ 卵胞成熟は卵胞期(増殖期)。手口4:卵胞ホルモンと黄体ホルモンの作用(増殖/分泌)を入れ替える。→ 卵胞ホルモン=増殖、黄体ホルモン=分泌。対策(解き方の順番):1. エストロゲン(卵胞・増殖)/プロゲステロン(黄体・分泌)の対応を思い出す。2. 「黄体ホルモン」と「黄体形成ホルモン(LH)」を区別する。3. 卵胞ホルモン→子宮内膜増殖=正答2。
声に出して説明する:1. 卵巣周期(卵胞期→排卵→黄体期)を言う。2. エストロゲン(卵胞・増殖期)とプロゲステロン(黄体・分泌期)の対応を言う。3. LHサージ→排卵を説明する。4. 「黄体ホルモン」と「黄体形成ホルモン」の違いを言う。5. 月経が起こる仕組み(ホルモン急減少)を説明する。