β受容体の刺激で起こるのはどれか。
正答:2
正答:2
交感神経が興奮すると節後ニューロン末端からノルアドレナリンが出る。これを受け取るアドレナリン作動性受容体はα受容体(α₁・α₂)とβ受容体(β₁・β₂・β₃)に分かれ、同じノルアドレナリンでもどの受容体に作用するかで反応が変わる。β受容体の代表は『心臓を速く・強く(β₁)』『気管支を広げる(β₂)』。
交感神経(ノルアドレナリン)→β受容体の作用を問う。β受容体の代表作用(β₁=心拍数増加・心収縮力増大、β₂=気管支拡張・腸管/子宮弛緩、β₃=脂肪分解)を押さえれば解ける。
交感神経が興奮→ノルアドレナリンがβ₁受容体を刺激→心拍数が増え心収縮力も上がる。これは闘争・逃走の反応で、心臓を速く動かして全身に血を送る方向。選択肢2『心拍数の増加』がβ受容体(β₁)の代表作用そのもの。
αとβの代表作用:α₁=血管収縮・散瞳、β₁=心拍数増加・心収縮力増大(『1つの心臓』でβ₁)、β₂=気管支拡張・血管拡張・腸管/子宮弛緩(『2つの肺』でβ₂)。交感=戦闘モード(心臓速く・気管支広く・消化は後回し)、副交感=休息モード(心臓ゆっくり・消化促進)でセット化する。
交感神経の伝達物質=ノルアドレナリン(受容体=α・β=アドレナリン作動性)、副交感神経の伝達物質=アセチルコリン(受容体=ムスカリン様/ニコチン様=コリン作動性)。例外として交感神経でも汗腺はアセチルコリン作動性。関連問(第27回問31:交感神経亢進で気管支筋の弛緩=β₂による気管支拡張)と合わせて整理する。
β刺激に『気管支収縮』を混ぜる(β₂は拡張で逆)。『胃平滑筋の収縮』を混ぜる(収縮は副交感)。外肛門括約筋(体性神経)を自律神経の作用に見せる(随意筋で自律神経外)。β受容体の代表=『心拍数増加(β₁)・気管支拡張(β₂)』を思い出し、各選択肢が交感(β)か副交感か体性かを判定する。
「β受容体刺激の代表作用は?」→心拍数増加(β₁)・気管支拡張(β₂)。「気管支を収縮させるのはどちらの神経?」→副交感神経。「胃平滑筋の収縮(消化管運動促進)はどちらの神経?」→副交感神経。交感(β)は消化管を抑制(弛緩)させる。「交感と副交感の伝達物質は?」→交感=ノルアドレナリン(α・β受容体)、副交感=アセチルコリン(ムスカリン/ニコチン受容体)。例外で汗腺は交感でもアセチルコリン作動性。