出血性梗塞を最も起こしやすい臓器はどれか。
正答:2
正答:2
血の通り道が二重にある臓器では、詰まっても別ルートから血が入り込んで赤くなる。正答は2。
梗塞が白くなるか赤くなるかを、臓器の血管の構造から導けるか。
栄養する動脈が詰まると、その先は血が届かなくなって壊死に陥る。これが梗塞である。血の通り道が1本しかない臓器では、詰まった先は血が入らないので白っぽくなる。これに対して、血の通り道が二重にあったり、隣の血管とつながっていたりする臓器では、詰まった後も別の経路から血が入り込むため、壊死した部分が血で満たされて暗い赤色になる。小腸は腸を養う動脈どうしがつながり合っており、この型の梗塞を起こしやすい。したがって記述2が正しい。誤肢の3つは、いずれも血の通り道が1本で終わる臓器で、白っぽい梗塞になる。
教科書が代表として挙げるのは肺の梗塞である。肺は肺動脈と気管支動脈の二重の血の通り道を持ち、そこにうっ血が加わると赤い梗塞になる。この設問では肺が選択肢に無いので、同じ理屈が当てはまる小腸を選ぶ。臓器名を丸暗記するより、血の通り道が二重か1本かで判断する。
白っぽい梗塞の代表は、心筋の梗塞、塞栓による脳の梗塞、腎臓の梗塞である。このうち脳の壊死巣はすみやかに融けて軟らかくなる。赤い梗塞では、壊死した部分にうっ滞した静脈から血が加わるため暗赤色になる。梗塞のもとになる塞栓が病原微生物を含んでいると、微生物が方々へ運ばれて膿がたまることになり、腫瘍を含んでいれば転移をつくる。
臓器を4つ並べ、血管の構造で選ばせる。解法は、(1) 各臓器の血の通り道が1本か二重かを判定、(2) 二重またはつながり合うものを探す、(3) それを選ぶ。
出血性梗塞が起こりやすいのは小腸。動脈どうしがつながり合うため。腎臓・心臓・脾臓は終動脈で貧血性梗塞になる。教科書の代表例は肺梗塞。