問37
日和見感染症はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:2
正答:2
ふだんは害のない菌が、抵抗力が落ちた人では簡単に感染を起こす。正答は2。
感染の分類を、宿主の抵抗力という軸で捉えられるか。
体には害を及ぼさない細菌がふだんから住みついている。白血病、悪性リンパ腫、重い糖尿病、後天性免疫不全症候群などにかかっている人は免疫の力が著しく落ちているため、こうした常在の菌による感染が簡単に成立してしまう。これを日和見感染という。したがって記述2が正しい。誤肢は分類の軸が違う。毒力の強い菌による感染は菌の側の性質による分類、新しく現れた感染症は時代による分類、伝わりやすい感染症は広がり方による分類である。
「日和見」という語は、状況を見て有利なほうへ動くという意味である。ふだんはおとなしくしている菌が、相手が弱ったのを見て感染を起こす、と捉えると忘れにくい。感染の分類には、広がりによるもの、順番によるもの、場所によるもの、宿主の状態によるものがあり、それぞれ軸が違う。
抵抗力の落ちた人が入院している病院の中で感染して発病した場合は院内感染と呼ばれ、抗生物質の効かない菌による感染が問題になる。抗生物質を使うと大腸の常在の菌が大きく変わり、特定の菌が大量に増えて腸に膜のできる炎症が起こることがある。これを菌交代現象という。免疫不全の人では、ふだん病気を起こさないカビや原虫による肺炎も起こる。
感染の分類名を4つ並べ、軸の違うものを混ぜる。解法は、(1) 各語がどの軸の分類かを書く、(2) 宿主の抵抗力の軸を探す、(3) それを選ぶ。
日和見感染症は常在菌感染症。免疫力が落ちた人で常在菌による感染が成立するもの。強毒菌・新興感染症・伝染性感染症はいずれも別の軸の分類。