黄疸をきたす疾患はどれか。
正答:4
正答:4
黄疸はビリルビン代謝の異常で生じる。溶血性貧血では赤血球の破壊亢進により間接ビリルビンが増加し、溶血性黄疸をきたす。選択肢のうち黄疸をきたすのは溶血性貧血のみである。
黄疸をきたす疾患を選ぶ問題。黄疸=ビリルビン上昇という機序を理解し、ビリルビン産生・代謝に直接関与する疾患(溶血性貧血)を選べるかが核心。
ビリルビンは老朽化した赤血球のヘモグロビンが分解してつくられる(間接ビリルビン)。溶血性貧血では赤血球の破壊が亢進し、産生される間接ビリルビンが増加して溶血性黄疸が生じる。教科書でも『溶血性貧血では黄疸など、それぞれの貧血に特徴的な症状が認められる』『溶血性黄疸では間接ビリルビンが高値となる』と記載される。
黄疸の3分類(溶血性=間接ビリルビン↑、肝細胞性、閉塞性=直接ビリルビン↑)のうち、選択肢の中でビリルビン代謝に直結するのは溶血性貧血のみ。糖尿病・心不全・脂質異常症は代謝・循環の疾患で黄疸の機序とは無関係である点を区別する。
黄疸は産生過剰(溶血性=間接ビリルビン高値)、肝での処理障害(肝細胞性)、排泄障害(閉塞性=直接ビリルビン高値)に大別される。溶血性貧血は赤血球破壊亢進で間接ビリルビンが過剰産生され溶血性黄疸となる。ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血でも溶血により黄疸を伴うことがある。
ありふれた慢性疾患(糖尿病・心不全・脂質異常症)を並べて、黄疸の機序(ビリルビン代謝)に唯一直結する溶血性貧血を見抜かせる。『黄疸=ビリルビン上昇』に立ち返れば一意に選べる。
黄疸=ビリルビン上昇。溶血性(間接ビリルビン↑:溶血性貧血)/肝細胞性(肝炎・肝硬変)/閉塞性(直接ビリルビン↑:胆石・胆道閉塞)。溶血性貧血は赤血球破壊亢進で間接ビリルビンが過剰産生され溶血性黄疸となる。糖尿病・心不全・脂質異常症はビリルビン代謝と無関係。