特発性側弯症について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
特発性側弯症は思春期女子に好発し、学校健康診断(学校保健法改正で定期健診に追加)が早期発見に重要である。これが正しい記述。男性に多いは誤り(女性に多い)、診察は前屈テスト、コブ角は正面(前額面)エックス線で測定する。
特発性側弯症の疫学・スクリーニング・診断手技に関する正誤を問う問題。性差・前屈テストの所見の診方・コブ角の撮影面・検診の意義を照合する。
教科書は側弯症検診について『1979年に学校保健法が改正されて、小中学生の定期健康診断に側弯症の検診が追加になった』と記載し、早期発見における学校健診の役割を示す。特発性側弯症は男女比1:2〜3で女性に多く、思春期側弯症が大半で女性が約80%を占める。コブ角は前額面(正面像)で脊柱カーブの上下端椎の傾きから測定する。
コブ角は『前額面(正面)』で測る点が重要。矢状面(側面)の後弯・前弯と混同しない。また前屈テスト(Adams forward bending)は前屈で背部・肋骨の左右差を診るが、公式正答では選択肢2の表現を誤りと判定している点に注意。
教科書は側弯症の原因疾患を1987年全国調査から特発性79%・先天性10%・神経原性2%・神経線維腫症2%・マルファン1%と記載。コブ角の計測法は『脊柱カーブの上下端で水平面に対してもっとも傾いている頭側終椎の上縁と尾側終椎の下縁を結ぶ線のなす角度』で、10°未満正常・10〜19°要定期観察・20°以上要治療、25°超で装具療法。装具療法のみが有効性の証明された保存療法とされる。
性差(女性に多い)、撮影面(正面=前額面でコブ角)、検診の意義(学校健診)の3点が頻出ポイント。『男性に多い』『側面で測定』は教科書記載を反転させた典型的誤り選択肢。
特発性側弯症の要点を整理。疫学=思春期女子に好発(女性約80%・男女比1:2〜3)。スクリーニング=学校健康診断(1979年学校保健法改正で追加)・前屈テストで背部左右差を観察。診断=前額面エックス線でコブ角測定(10°未満正常・25°超で装具)。治療=コブ角25°超で装具(有効性が証明された唯一の保存療法)、45〜50°超で手術。