小球性低色素性貧血をきたすのはどれか。
正答:2
正答:2
赤血球の大きさ(球の大小)と色素量(色素の濃淡)による貧血の形態分類を問う。小球性低色素性貧血をきたす代表が鉄欠乏性貧血。教科書では鉄欠乏性貧血の診断所見として小球性低色素性貧血のタイプを示すと明記される。公式正答は鉄欠乏性貧血。
小球性低色素性貧血をきたす貧血を1つ選ぶ。
鉄が欠乏すると赤芽球内でのヘモグロビン合成が障害される(line 58-59)。ヘモグロビンが十分に作れないため赤血球は小さく(小球性)、色素が薄く(低色素性)なる。診断では末梢血液検査で赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値が低下し、小球性低色素性貧血のタイプを示す(line 72-73)。血清鉄・フェリチン減少、TIBC・UIBC増加も特徴(line 74-75)。
鉄欠乏性貧血(小球性低色素性)と巨赤芽球性貧血(大球性正色素性)は形態が正反対。溶血性貧血は正球性正色素性。この3つの形態をセットで覚えると弁別しやすい。
貧血の形態分類は『球の大小(小球/正球/大球)』×『色素(低色素/正色素)』。鉄欠乏性貧血=小球性低色素性(ヘモグロビン合成障害)、巨赤芽球性貧血=大球性正色素性(B12/葉酸欠乏で核成熟障害)、溶血性貧血=正球性正色素性(line 73,120,212)。鉄欠乏では血清鉄・フェリチン減少、TIBC/UIBC増加(line 74-75)が決め手。
形態が正反対の巨赤芽球性貧血(大球性正色素性)を選ばせるひっかけ。『小』『低』というキーワードに対応する成因(ヘモグロビン合成障害=鉄不足)を結びつける。
貧血の形態3点セット:鉄欠乏性=小球性低色素性、巨赤芽球性=大球性正色素性、溶血性=正球性正色素性。小球性低色素性はヘモグロビン合成障害=鉄欠乏のサイン。鉄欠乏では血清鉄・フェリチン低下、TIBC増加。