病気でもないのに病気と考えたり、些細な身体の不調を重大な疾患と考え、執拗に訴えるのはどれか。
正答:2
正答:2
病気ではないのに重い病気だと思い込み、身体の不調を執拗に訴えるのが心気症。正答は2。
神経症の型を、とらわれの中身(身体か、行為か、不安そのものか、気分か)で区別できるか。
神経症は、何にとらわれているかで型が分かれる。心気症は「自分は重い病気にかかっている」という確信にとらわれるもので、わずかな身体感覚を重大な疾患のしるしと受け取り、検査で異常がないと説明されても納得せず、医療機関を渡り歩くことが多い。強迫神経症は、自分でも不合理と分かっている考え(強迫観念)と、それを打ち消す行為(強迫行為、手洗いや確認の繰り返し)にとらわれる。不安神経症は対象のはっきりしない不安と自律神経症状が中心で、突然の動悸や息苦しさを伴う発作を繰り返すこともある。抑うつ神経症は気分の落ち込みが続くもので、身体の病気への確信が中心ではない。
心気症は身体症状を訴えるので、身体表現性障害や不安神経症と重なって見える。区別の軸は「何を確信しているか」で、心気症は病気そのものへの確信、不安神経症は漠然とした不安。鍼灸院には検査で異常がないまま不調を訴える人が来ることがあり、この型の理解は対応の仕方に直結する。
感情(喜怒哀楽、不安、恐怖)は視床下部や視床との位置関係からみて自律神経活動と密接に関係し、ホメオスタシスの失調によって身体症状を伴う不安、焦燥感、心気症、抑うつ状態を呈することがある。したがって心気症の訴えを「気のせい」と扱わず、実際に自律神経の変調が起きている可能性を含めて受けとめる。鍼灸では訴えを否定せず、身体所見を丁寧にとりながら、器質的疾患の除外は医療機関に委ね、自律神経のバランスを整える施術と生活指導を行う。
神経症の型を4つ並べ、症状の記述だけで区別させる。解法は、(1) とらわれの対象を特定する、(2) 身体疾患への確信なら心気症、行為の繰り返しなら強迫、漠然とした不安なら不安神経症、気分なら抑うつと振り分ける。
些細な身体の不調を重大な疾患と考え執拗に訴えるのは心気症。強迫神経症は繰り返しの行為、不安神経症は漠然とした不安、抑うつ神経症は気分の落ち込みが中心。とらわれの対象で振り分ける。