C6完全麻痺の脊髄損傷患者が目標とするADLとして正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
C6完全麻痺は撓側手根伸筋が働き手関節背屈が可能になるレベルで、教科書の一覧では『中等度介助〜最小介助』。条件付きで移乗動作(ベッドと車椅子)が可能とされる。各選択肢のADLがどの残存高位に対応するかを照合する問題。
C6完全麻痺が現実的に目標とできるADLはどれか。選択肢は、より高位(C3・C4)でしか問題にならない項目、より低位(C7)で達成される項目と混在している。
教科書の一覧でC6の到達ADLは『移乗動作(ベッドと車椅子)が可能(条件あり)』『更衣・排泄動作・自己導尿(男性)が装具・特殊便座にて可能』。人工呼吸からの離脱はC3以下(C3以上の上位頸髄損傷で自発呼吸が消失・人工呼吸が問題となる)の課題で、C6では呼吸は確立しており目標として不適。環境制御装置(マウススティック等)の利用はC3〜C4の重度麻痺者がコミュニケーション・操作手段とする項目。坂道での車椅子駆動はC7(肘伸展・プッシュアップが可能になる高位)の到達ADL。よって、C6で目標となるのは移乗動作の自立。
C6(平地〜条件付き移乗)とC7(プッシュアップによる応用的移乗・坂道車椅子)の境界が頻出。人工呼吸器・環境制御装置はC3〜C4の超高位の話題で、C6とは段階が大きく違う点を取り違えない。
C6の鍵は手関節背屈(撓側手根伸筋)による腱固定作用と『肘ロックによる弱いプッシュアップ』。これにより条件付きの移乗が成立する。坂道のような負荷の高い駆動は、肘伸展筋(上腕三頭筋)が働くC7で初めて実用化する。残存高位が1つ下がるごとに到達ADLが段階的に上がる構造を押さえる。
選択肢が複数の高位(C3/C4=呼吸器・環境制御装置、C6=移乗、C7=坂道車椅子)に分散する『高位鑑別』型。
教科書の一覧をC3以上→C4→C5→C6→C7→C8〜Th1と縦読みし、各行の到達ADLを1語で要約する。C3以上=人工呼吸器・マウススティックで環境制御、C4=電動車椅子・会話、C5=BFOで食事、C6=条件付き移乗・自己導尿(男性)、C7=プッシュアップで応用的移乗・坂道車椅子、C8〜Th1=普通型車椅子で自立。問われた高位が表のどの行かを即座に当てる練習をする。