骨折に注意してリハビリテーションを行う必要のある疾患はどれか。
正答:3
正答:3
がんが背骨へ移ってきていると、骨がもろくなって少しの力でも折れる。正答は3。
腰の疾患のうち、骨そのものが壊れているものを見分けられるか。
リハビリテーションを行うとき、骨が弱っているかどうかで動かし方の制限が変わる。がんが他の場所から背骨へ移ってくると、骨が内側から壊されて強度が落ち、日常の動作や体位を変えるだけでも折れることがある。折れて脊髄が押されると麻痺に至るので、体位を変える介助も慎重に行い、装具で支える。したがって骨折に注意が要るのは転移性脊椎腫瘍である。誤肢は3つとも骨そのものは壊れていない。腰椎椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出して神経を押すもの、腰部脊柱管狭窄症は加齢の変化で通り道が狭くなるもの、筋筋膜性腰痛は筋や筋膜の痛みで、いずれも骨の強度は保たれている。
腰痛を訴える人の中に、こうした重い疾患が混ざっていることを見落とさないのがこの設問の要点。がんの既往、安静にしても引かない痛み、夜間の痛み、体重の減少、発熱といった手がかりがあれば、運動器の痛みとして扱わずに医療機関へ紹介する。鍼灸の施術でも、強い圧や急な体位の変更を避ける。
背骨へ移りやすいがんには、肺、乳腺、前立腺、腎、甲状腺のものがある。折れると激しい痛みに加えて、脊髄が押されて麻痺や膀胱直腸の障害が出ることがあり、その場合は緊急の対応が要る。骨がもろくなる状態としては、このほか骨粗鬆症、多発性骨髄腫、長期のステロイド使用がある。いずれもリハビリテーションでは骨折の予防が前提になる。
腰の疾患を4つ並べ、骨が壊れているものを1つ置く。解法は、(1) 各疾患で何が傷んでいるかを言う、(2) 骨そのものか、神経か、筋かで分ける、(3) 骨が壊れているものを選ぶ。
骨折に注意が要るのは転移性脊椎腫瘍。がんが骨を内側から壊すため。椎間板ヘルニアは椎間板、脊柱管狭窄症は通り道、筋筋膜性腰痛は筋の問題で、骨の強度は保たれている。