問88
「14歳の男子。サッカー部に入部してから3か月が経過した。最近腰部を反らすと腰に痛みが出るようになり来院した。」本症例に特徴的な単純エックス線所見はどれか。
この問題の分類段階3 応用症例や条件を判断材料にする問題
正答:3
正答:3
脊椎分離症は椎弓峡部の骨性連続を欠く状態で、45°斜位の単純エックス線像で診断する。分離部を含む周辺像がテリア犬のような形に見え、分離症では『首輪』部分(峡部)が離断されて描出される(テリアの首輪/テリアネックサイン)。
脊椎分離症に特徴的な単純X線所見を問う。45°斜位像での『テリアの首輪の断裂像』が分離症の決め手であることを知っているかが核心。
斜位像では関節突起・横突起・椎弓峡部などが重なり、犬(テリア)の輪郭のように見える。峡部(首輪に相当)に分離(骨性連続の途絶)があると、その首輪部分が離断して写る。これが脊椎分離症の特徴的所見である。
『テリアの首輪』は脊椎分離症の所見であり、すべり症(側面像でL5/S1の前方すべり)とは別の所見。斜位像=分離症、側面像=すべり症、という撮影方向の対応を混同しやすい。
脊椎すべり症はエックス線側面像でL5/S1の前方すべりとして認められることが多い。一方、分離部の評価には45°斜位像が有用で、テリア犬の首輪の断裂として描出される。両者はしばしば併発し『脊椎分離すべり症』となる。
椎間板ヘルニア(椎間腔狭小化)や変形性脊椎症(椎体変形・骨棘)の所見を混ぜてくる罠。脊椎分離症固有のX線サインは『テリアの首輪(斜位像)』である。
脊椎分離症は椎弓峡部の骨性連続の途絶。診断は45°斜位の単純X線で、分離部を含む像がテリア犬に見え、その首輪部分が断裂して描出される(テリアの首輪/テリアネックサイン)。すべり症は側面像でL5/S1の前方移動を確認。両者は併発しうる(脊椎分離すべり症)。椎間腔狭小化はヘルニア・変形性脊椎症の所見であり、混同しないこと。