「45歳の女性。2か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」症状発現の基礎疾患となるのはどれか。
正答:2
正答:2
症例問題。45歳女性、易疲労感・動悸・息切れと、ヘモグロビン低値かつ平均赤血球容積(MCV)低値=小球性低色素性貧血のパターン。これは鉄欠乏性貧血を示す。教科書では鉄欠乏の慢性出血の原因として子宮筋腫・過多月経が挙げられる。公式正答は子宮筋腫。
小球性貧血(鉄欠乏性貧血)の症状を出している基礎疾患を1つ選ぶ。
ヘモグロビン低値+平均赤血球容積(MCV)低値=小球性低色素性貧血=鉄欠乏性貧血のパターン(line 72-73)。易疲労感・動悸・息切れは貧血の一般症状(line 69)。鉄欠乏の成因のひとつに『慢性の出血による鉄の喪失(消化管の潰瘍や癌による出血、痔核、過多月経、子宮筋腫など)』があり(line 67)、45歳女性では子宮筋腫による慢性出血が鉄欠乏の基礎疾患になる。治療でも子宮筋腫など鉄欠乏を起こした原因を明らかにして原疾患を治療すると記載(line 82-83)。
甲状腺機能亢進症も動悸・体重減少を起こすため迷わせるが、決め手は『MCV低値=小球性=鉄欠乏』。鉄欠乏の原因を慢性出血からたどると、45歳女性では子宮筋腫が合致する。
MCV(平均赤血球容積)が低い=赤血球が小さい=小球性。ヘモグロビン低値と合わせて小球性低色素性貧血=鉄欠乏。鉄欠乏の成因4分類のうち『慢性出血』に子宮筋腫・過多月経・消化管出血・痔核が入る(line 65-68)。次の第90問(症例続き)で食事指導=鉄の補給につながる。鉄欠乏では原疾患(子宮筋腫など)の治療も必要(line 82-83)。
症状(動悸・体重減少)だけで甲状腺機能亢進症に誘導するひっかけ。血液データ(MCV低値)を見れば小球性=鉄欠乏と確定でき、慢性出血源として子宮筋腫が選べる。
症例で『Hb低値+MCV低値』を見たら小球性低色素性=鉄欠乏。鉄欠乏の原因は慢性出血で、女性なら子宮筋腫・過多月経が代表。動悸・体重減少で甲状腺亢進症に釣られないこと。MCVが鑑別の決め手。