陰陽の属性が同じ組合せはどれか。
正答:3
正答:3
4つの対のうち、両方の語が同じ陰陽に属する組を選ぶ問題。各組は「性質から判定できる語」と「配当の規約で決まる語」を1つずつ組み合わせてあり、8語それぞれの陰陽を即答できるかを問う。正答は「魄 ― 腹」で、両方とも陰に属する。
温・遅・魄・左(性質側)と西・凸・腹・偶数(配当側)の8語について、陽か陰かを個別に判定し、同じ側に並ぶ組を1つ選べるか。陰陽の原理(動・熱・上・外・無形=陽/静・寒・下・内・有形=陰)と、方位・数・左右・形体への配当規約の両方が要る。
陰陽の配当は2層で考える。第1層は性質の原理で、陽は天に属し無形で上昇し清く軽い、陰は地に属し有形で沈降し濁って重い(医療概論の陰陽総論)。ここから温は陽、遅(緩慢・寒の側)は陰、凸(外へ張り出す)は陽と判定できる。第2層は身体や自然への配当規約で、人体では背が陽・腹が陰、皮膚が陽・皮内が陰とされる。したがって腹は陰。魄は五神(魂・神・意・魄・志)のうち肺に蔵されるもので、精神活動の中でも形体に付随する本能的・感覚的な働きを受けもち、魂(肝に蔵され陽)と対をなす陰の神である。よって「魄 ― 腹」だけが陰・陰の同属性の組になる。残りの3組は、温(陽)―西(陰)、遅(陰)―凸(陽)、左(陽)―偶数(陰)と、いずれも陽と陰の混合である。
魂と魄の取り違えが最大の落とし穴で、魂は肝・陽、魄は肺・陰と対で覚える。腹には六腑(陽)が収まるため「腹は陽では」と迷いやすいが、臓腑の陰陽と体表部位の陰陽は別の軸で、部位としての腹は陰。左右は「左=陽・右=陰」、数は「奇数=陽・偶数=陰」という配当規約は、性質から導けないので規約として押さえる。
陰陽の属性判定には「原理で決まるもの」と「規約で決まるもの」がある。原理で決まるのは動静・寒熱・上下・内外・明暗・有形無形などで、初見の語でも判定できる。規約で決まるのは方位(東南=陽・西北=陰)、数(奇=陽・偶=陰)、左右(左=陽・右=陰)、四季(春夏=陽・秋冬=陰)、五神の配当などで、これは表として覚えるしかない。国家試験の陰陽問題はこの2層を1組の中に混ぜて出題することが多く、片方しか判定できないと2択までしか絞れない。
各組に「すぐ判定できる語」と「規約を知らないと判定できない語」を1つずつ置く作り。温・遅・左がすぐ判定できても、相方の西・凸・偶数の配当を知らないと消去できない。逆に腹が陰だと分かっても、魄の陰陽を知らないと正答に確信が持てない。解法は、(1) 8語を陽・陰に全部ラベル付けし、(2) 混合の組を消し、(3) 残った組の両語を再確認する、の三段。
陰陽の属性問題は「原理」と「規約」の二段で解く。原理は、陽=天・無形・上昇・清軽・動・熱・外、陰=地・有形・沈降・濁重・静・寒・内。これで温(陽)、遅(陰)、凸(陽)が決まる。規約は、部位(背陽・腹陰・皮膚陽・皮内陰)、方位(東南陽・西北陰)、左右(左陽・右陰)、数(奇陽・偶陰)、五神(魂陽・魄陰)。この問題では腹と魄がともに陰で、唯一の同属性の組になる。魂と魄は肝と肺、陽と陰のペアで覚え、左右と奇偶は規約として暗記する。