胸中に集まる気について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
胸中(膻中)に集まる気は宗気。肺が吸った清気と脾胃が生んだ水穀の精微が合わさってでき、呼吸と発声を推し進め、心の拍動と血の運行を助ける。正答は2。
気の4分類(原気・宗気・営気・衛気)を、集まる場所と働きの両方で区別できるか。4肢がそれぞれ別の気の働きになっている。
宗気は、肺が取り込んだ天の清気と、脾胃が水穀から得た精微が胸中で合わさって生じる気で、膻中に集まる。働きは、気道を通って呼吸を推し進めること、それに伴って発声を支えること、そして心脈に入って血の運行を推動すること。声に力がない・息切れするといった症状は宗気の不足を示し、左乳下の拍動(虚里の動)は宗気の盛衰を診る場所とされる。他の3肢は、発育を促すのが原気(先天の精から化生し成長発育を進める)、発汗を調整するのが衛気(腠理の開闔)、栄養分をもつのが営気(水穀の精気で血の一部として脈中をめぐる)。
集まる場所で覚えると速い。宗気=胸中(膻中)、原気=臍下丹田。働きでは、宗気は「動かす(呼吸・発声・血行)」、営気は「養う」、衛気は「守る・温める・汗を調える」、原気は「始動させる・育てる」。呼吸に関わる気を肺の主気と混同しないよう、肺は気を主り、宗気はその働きを支える気と整理する。
宗気は『霊枢』刺節真邪に「宗気は胸中に積み、喉に出でて心脈を貫き、呼吸を行う」とある。臨床では、宗気不足で息切れ・声の無力・動悸・脈の無力が出る。虚里(左乳下、心尖拍動部)の動が弱ければ宗気の虚、亢進すれば宗気の外泄とみる。宗気・営気・衛気はいずれも後天(水穀と清気)由来で、原気だけが先天由来である点も対比しておく。
4肢に4つの気の働きを1つずつ割り当てる形。解法は、(1) 胸中=宗気と確定、(2) 宗気の働き(呼吸・発声・血行の推動)に合う肢を選ぶ、(3) 残り3肢を原気・衛気・営気に割り当てて検算する。
胸中に集まる気は宗気で、肺の清気と脾胃の水穀の精微が合わさってできる。呼吸と発声を推し進め、心脈に入って血の運行を助ける。不足すると息切れ・声の無力・動悸が出る。発育を促すのは原気、発汗を調整するのは衛気、栄養分をもつのは営気。4肢がそれぞれ別の気に対応するので、割り当てて検算すると確実。