決断を主る臓腑と表裏関係にある臓腑の生理作用はどれか。
正答:2
正答:2
決断を主るのは胆。胆と表裏関係にあるのは肝で、肝は蔵血により血の貯蔵と血流量の調節を行う。正答は2。
六臓六腑の表裏の対(肝—胆、心—小腸、脾—胃、肺—大腸、腎—膀胱、心包—三焦)と、各臓の生理作用を結びつけられるか。
胆は肝から受けた胆汁(精汁)を貯蔵・排泄する腑であるとともに、物事を決断する働きを主るとされる(決断の官)。胆と表裏をなす臓は肝で、肝の生理作用は疏泄と蔵血。蔵血とは血を貯えて必要に応じて全身に配ることで、活動時には血を送り出し、安静時には肝に収める。これが血流量の調節にあたる。他の3肢は、気を主る(主気)が肺、全身の陽気を主るのが心(陽気の根源として熱を配る)、水分代謝を調節する(主水)が腎の作用。
胆は六腑でありながら奇恒の腑でもあり、飲食物を直接受けない点が他の腑と違う。設問は「決断を主る臓腑」=胆と読み、その表裏=肝へ進む二段構え。肝の作用を疏泄だけで覚えていると「血流量の調節」が肝と結びつかないので、疏泄と蔵血の2本立てで押さえる。
臓腑の表裏は経絡の絡属関係でもあり、陰経は臓に属し表裏の腑に絡し、陽経は腑に属し臓に絡する。肝—胆は足の厥陰・足の少陽。肝の蔵血は、血の貯蔵、血流量の調節、出血の防止(統血は脾だが肝も関与)を含み、肝血が不足すると目のかすみ・筋のひきつり・爪の脆さ・月経量の減少が起こる。
「決断を主る臓腑」で胆を答えさせてから表裏へ飛ばす二段構え。胆の作用(決断)をそのまま選ばせる肢は無く、代わりに他の臓の作用を並べる。解法は、(1) 決断=胆、(2) 胆の表裏=肝、(3) 肝=疏泄・蔵血。
決断を主るのは胆で、表裏をなす臓は肝。肝は疏泄で気機を調節し、蔵血で血を貯えて血流量を調節する。気を主るのは肺、全身の陽気を主るのは心、水分代謝を調節するのは腎で、それぞれ表裏の腑は大腸・小腸・膀胱。臓腑の表裏の対と各臓の生理作用を組で覚えると、この形の設問は二段で解ける。