スポーツ障害と罹患筋に対する局所治療穴の組合せで適切なのはどれか。
正答:1
正答:1
シンスプリントで傷むのは下腿内側後方の後脛骨筋・長趾屈筋・ヒラメ筋。三陰交はまさにその上にある。残る3組は障害と経穴の乗る筋がずれている。正答は1。
スポーツ障害ごとの罹患筋を出し、経穴の解剖(どの筋の上か)と一致するかを1組ずつ照合できるか。
局所治療穴が正しいかは、障害で傷む筋と、その経穴の下にある筋が同じかどうかで決まる。シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は脛骨内側の中下1/3に痛みが出るもので、後脛骨筋・長趾屈筋・ヒラメ筋が脛骨内側縁を繰り返し引くことで起こる。三陰交は下腿内側、脛骨内縁の後際で内果尖の上方3寸にあり、解剖は後脛骨筋・長趾屈筋。障害部位と罹患筋の両方が一致する。ジャンパー膝は膝蓋腱の障害で罹患筋は大腿四頭筋だが、足三里は下腿前面で前脛骨筋の上。フォアハンドテニス肘は手関節屈筋・回内筋群が起始する上腕骨内側上顆の障害だが、曲池は肘外側で伸筋群の側。野球肩でよくみられるインピンジメント症候群が傷めるのは棘上筋腱など腱板だが、雲門は鎖骨下窩で大胸筋・三角筋の領域。
テニス肘の内側型と外側型が最大の落とし穴。フォアハンドは手関節を掌屈・回内させる動きで内側上顆に、バックハンドは背屈・回外で外側上顆に負担がかかる。曲池は外側なので、フォアハンドと組むと逆になる。
障害と罹患筋の対応:シンスプリント=後脛骨筋・長趾屈筋・ヒラメ筋(脛骨内側)、ジャンパー膝=大腿四頭筋・膝蓋腱、オスグッド病=大腿直筋(脛骨粗面)、内側上顆炎(フォアハンド型)=円回内筋・橈側手根屈筋、外側上顆炎(バックハンド型)=短橈側手根伸筋、野球肩=腱板(棘上筋が代表)、野球肘の内側型=内側側副靱帯と回内屈筋群。局所治療穴は、罹患筋の筋腹または付着部の上に取る。
4組とも「実在するスポーツ障害」と「実在する経穴」を並べ、対応だけをずらす。解法は、(1) 各障害の罹患筋を書き出す、(2) 各経穴の解剖欄の筋を書き出す、(3) 一致する1組を選ぶ。障害名だけ・経穴名だけを見ても判定できない。
局所治療穴の正誤は、障害の罹患筋と経穴の下にある筋が一致するかで決まる。シンスプリントは後脛骨筋・長趾屈筋・ヒラメ筋が脛骨内側を引くことで起こり、三陰交の解剖は後脛骨筋・長趾屈筋なので一致する。ジャンパー膝は大腿四頭筋に対し足三里は前脛骨筋、フォアハンドテニス肘は内側上顆なのに曲池は外側、野球肩は腱板なのに雲門は大胸筋領域で、いずれもずれている。