ポリモーダル受容器の興奮で生じる軸索反射により、受容器末端から放出されるのはどれか。
正答:1
正答:1
軸索反射では、逆行性伝導により興奮した侵害受容器(ポリモーダル受容器)の軸索末端から、CGRP・サブスタンスP・VIPなどの神経ペプチドが放出される。選択肢のうち軸索反射で受容器末端から放出されるのはサブスタンスPである。
軸索反射で侵害受容線維末端から放出される物質を選ぶ問題。軸索反射で放出される神経ペプチド(CGRP・サブスタンスP・VIP)と、組織側で産生・遊離される発痛物質(ブラジキニン・ヒスタミン・プロスタグランジン)を区別できるかが問われる。
軸索反射:侵害刺激→ポリモーダル受容器興奮→順行性に脊髄後角へ+側副枝を介し逆行性に別の侵害受容器へ→逆行性に興奮した受容器がCGRP・サブスタンスP・VIPなどの神経ペプチドを軸索末端から放出→血管拡張・血管透過性亢進。サブスタンスPはこの神経ペプチドの代表で、血管拡張に加え血管透過性亢進作用ももつ。
『軸索反射で神経末端から放出される=神経ペプチド(CGRP・サブスタンスP・VIP)』と『組織側で産生・遊離される発痛物質(ブラジキニン・ヒスタミン・プロスタグランジン)』の2グループを取り違えないこと。サブスタンスPは神経ペプチド側、残り3つは発痛物質側。
発痛物質の整理:ブラジキニン=最強の内因性発痛物質(血漿タンパクから生成)、ヒスタミン=肥満細胞由来(低濃度で痒み・高濃度で痛み・発痛は弱い)、プロスタグランジン=発痛増強物質(ポリモーダル受容器を感作)。一方、神経ペプチド(CGRP・サブスタンスP・VIP)は侵害受容線維の末端から放出され血管反応を担う。サブスタンスPは両者の橋渡し的に語られることがあるが、本問では『受容器末端から放出される=神経ペプチド』の側として選ぶ。
発痛物質(ブラジキニン・ヒスタミン・プロスタグランジン)を並べて『軸索反射=痛み・炎症』のイメージから組織側物質を選ばせる引っかけ。問われているのは『受容器末端=神経終末から放出される物質』なので神経ペプチド(サブスタンスP)が答え。
軸索反射で受容器(神経)末端から放出されるのは神経ペプチド=CGRP・サブスタンスP・VIP。発痛物質グループ(神経末端からではなく組織側)=ブラジキニン(血漿タンパク由来・最強)・ヒスタミン(肥満細胞由来)・プロスタグランジン(感作・発痛増強)。本問の答えはサブスタンスP(神経ペプチド)。グループ分けで一発判別。