血管内皮細胞で産生され、血管平滑筋を弛緩させる物質はどれか。
正答:1
正答:1
血管内皮細胞は常時一酸化窒素(NO)を産生し、血管平滑筋を弛緩させて交感神経による血管収縮に拮抗している。よって『一酸化窒素(NO)』が正しい。
血管内皮細胞で産生され血管平滑筋を弛緩(血管拡張)させる物質を選ぶ問題。鍼の循環系への作用に関わるNOの産生部位と作用を理解しているかが問われる。
血管内皮細胞は常時NOを産生→血管平滑筋を弛緩→血管拡張。皮膚や筋の血管の緊張は、このNOによる血管拡張と交感神経(ノルアドレナリン)による血管収縮のバランスで調節される。鍼刺激による皮膚血流の増加には刺激局所のNOが関与し、NOはCGRPなどの血管拡張物質により産生が増加する。
『血管平滑筋を弛緩(拡張)』vs『収縮』の方向を取り違えないこと。NO=内皮産生・弛緩(拡張)、ノルアドレナリン(交感神経)=収縮。この2つは血管緊張を拮抗的に調節するペアとして覚える。
NOは血管内皮で常時産生され血管平滑筋を弛緩させる。鍼刺激による皮膚・筋血流増加では、CGRP・ATP・ADP・アデノシンなどの血管拡張物質が各受容体に結合→血管内皮でNOが合成→NOが血管平滑筋を弛緩させて血管を拡張する、という経路が関与する(一部は血管平滑筋に直接作用するものもある)。交感神経のノルアドレナリンはα受容体を介し血管収縮を起こし、NOによる拡張と拮抗して血管緊張を調節する。
自律神経の伝達物質(アセチルコリン・ノルアドレナリン)を混ぜて『血管に作用する物質』のイメージで選ばせる引っかけ。問われているのは『血管内皮で産生され弛緩させる』物質という限定条件なので、内皮由来かつ弛緩作用=NOに一意に決まる。
NO=血管内皮細胞で常時産生・血管平滑筋を弛緩(拡張)・交感神経の血管収縮に拮抗。鍼の皮膚/筋血流増加:CGRP・ATP・ADP・アデノシンが受容体に結合→内皮でNO合成→平滑筋弛緩→血管拡張。対極はノルアドレナリン(交感神経・α受容体・収縮)。セロトニン・アセチルコリンは本問の条件(内皮産生+弛緩)に該当しない。