痛覚の伝導路に含まれるのはどれか。
正答:4
正答:4
痛覚の一次ニューロンは脊髄後角で二次ニューロンに乗り換える。正答は4。
感覚の種類ごとに、どこで乗り換えてどの経路を上るかを区別できるか。
痛覚と温度覚は外側脊髄視床路を通る。一次ニューロンの細胞体は脊髄神経節にあり、その中枢突起は脊髄後角に入ってすぐ二次ニューロンに乗り換える。二次ニューロンは同じ高さで正中を越えて対側の側索に移り、外側脊髄視床路として上行して視床に至る。したがって伝導路に含まれるのは脊髄後角。誤肢は別の感覚の中継核である。下丘は中脳にあり聴覚の中継核。胸髄核(クラーク柱)は無意識にのぼる深部感覚を小脳へ送る後脊髄小脳路の中継核。後索核(薄束核・楔状束核)は延髄にあり、意識にのぼる深部感覚と識別性触覚を中継する。
3つの上行路は、乗り換える場所と交叉する高さで分ける。痛覚・温度覚は脊髄後角で乗り換え、その高さで交叉。深部感覚・識別性触覚は延髄の後索核で乗り換え、延髄で交叉。無意識性の深部感覚は胸髄核で乗り換えて小脳へ向かい、視床には行かない。「どこで乗り換えるか」を先に決めると誤肢が消える。
交叉する高さの違いは臨床所見に直結する。脊髄が半側だけ障害されると、障害側で深部感覚と運動が、反対側で痛覚・温度覚が失われる(ブラウン・セカール症候群)。痛覚・温度覚が脊髄内ですぐ交叉するのに対し、後索は交叉せずに上るためである。鍼灸の鎮痛機序で扱う脊髄後角は、一次求心線維が入る場所であると同時に、下行性抑制やゲートコントロールが働く場所でもある。
感覚の種類を1つ指定し、他の感覚の中継核を並べる。解法は、(1) 指定された感覚がどの上行路かを決める、(2) その路の一次・二次ニューロンの乗り換え場所を出す、(3) 選択肢の各核がどの感覚の中継かを照合する。
痛覚の一次ニューロンは脊髄後角で二次ニューロンに乗り換え、その高さで交叉して外側脊髄視床路を上る。下丘は聴覚、胸髄核は小脳へ向かう無意識性深部感覚、後索核は意識にのぼる深部感覚の中継核。乗り換え場所と交叉の高さで3つを分ける。