問180
熱刺激時のアドレナリン増加を説明する根拠として適切なのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:3
正答:3
交感神経が副腎髄質へ直接届き、そこからアドレナリンが出る。正答は3。
血中のホルモンが増える経路を、内分泌の系の名で言えるか。
熱刺激に対するストレス反応では交感神経―副腎髄質系が働き、交感神経節前線維の刺激を受けた副腎髄質からアドレナリンなどのカテコールアミンが分泌される。この機序に対応するため、公式公表解答の選択肢3を維持する。圧自律神経反射は体表の一側などを圧迫したときに反対側を中心とする発汗が変化する反射であり、血圧変化を圧受容器が検出する圧受容器反射とは異なる。広汎性侵害抑制調節は侵害刺激による鎮痛の仕組みであり、視床下部―下垂体―副腎皮質系は主としてコルチゾール分泌に関与する。
ストレスで動く系が2つあり、出るものが違う。交感神経から副腎髄質へ至る系はアドレナリン、視床下部から下垂体を経て副腎皮質へ至る系はコルチゾールである。設問がどちらの物質を問うているかを読み取れば決まる。
この2つの系は、どちらもストレスによって動くが、速さが違う。神経を介する系は数秒から数十秒で働き、ホルモンを介する系は数分から数十分かかる。灸の熱刺激では両方が動き、前者は心拍や血圧の変化として、後者は炎症を抑える方向の作用として現れる。
仕組みの名を4つ並べ、似た系を混ぜる。解法は、(1) 増える物質を確認、(2) その物質を出す器官を特定、(3) その器官へつながる系を選ぶ。
熱刺激でアドレナリンが増えるのは交感神経-副腎髄質系による。視床下部-下垂体-副腎皮質系から出るのはコルチゾール。物質から系をたどる。