ある要因への曝露群と非曝露群の罹患率の差を評価する疫学指標はどれか。
正答:1
正答:1
曝露群と非曝露群の罹患率の差を表す指標で、正答は1。観察された率差を曝露に因果的に帰属するには、研究設計、交絡、バイアスなどの検討が必要である。
疫学の指標を、比を取るものと差を取るもので分けられるか。
曝露群の罹患率から非曝露群の罹患率を引いた差が寄与危険度である。たとえば曝露群の率が30.0、非曝露群が6.0なら、観察された率差は24.0となる。この24.0を曝露によって生じた過剰発生や、曝露を除けば予防できる量と解釈するには、研究設計が妥当で、交絡やバイアスが十分に検討され、因果関係が成り立つという前提が必要である。したがって記述1が正しい。オッズ比は2群のオッズの比、有病率はある時点などで病気をもつ者の割合、相対危険度は2群の疾病頻度の比を表す。
比を取る指標と差を取る指標は、名称の文字ではなく定義と式で分ける。相対危険度は曝露群の罹患率を非曝露群の罹患率で割る比、寄与危険度は両群の罹患率を引く差である。オッズ比も比の指標で、有病率は集団中の患者の割合である。
喫煙と肺がんの相対危険度は、対象集団、性別、肺がんの組織型、曝露の定義などで異なるため、条件を示さず一定の数値範囲に固定できない。寄与危険度は曝露群と非曝露群の率の観察差を示す。これを曝露除去による予防可能量として使うには、曝露と疾病の因果関係を仮定し、研究設計、交絡、バイアスなどを評価する必要がある。危険にさらされている人口とは、その出来事が起こりうる人口の集団を指す。
疫学指標を並べ、比と差を混同させる。解法は、(1) 問われているのが比か差かを確認する、(2) 各指標を式に直す、(3) 曝露群の罹患率から非曝露群の罹患率を引く指標を選ぶ。名称に含まれる文字だけでは判定しない。
曝露群と非曝露群の罹患率の差を評価するのは寄与危険度。相対危険度は比、有病率は時点の割合、オッズ比は症例対照研究の指標。