長夏の病邪で生じやすい症状はどれか。
正答:4
正答:4
長夏(夏の終わりの高温多湿の時期)の主気は湿で、その邪が湿邪。湿邪は重濁性・粘滞性を持ち、下へ向かって下部を侵すため、下肢の浮腫を起こしやすい。正答は4。
五季と六淫の対応(春風・夏暑(火)・長夏湿・秋燥・冬寒)と、湿邪の性質(重濁・粘滞・下注・脾胃を侵す)から症状を導けるか。
湿邪は陰邪で、水のように重く濁り粘るため、体が重だるい・頭が重い・関節の重痛・分泌物や排泄物が粘ってすっきりしない、といった症状を出す。また水は下へ流れるので下部を侵しやすく、下肢の浮腫、帯下、下痢、淋証などを起こす。脾胃を侵して運化を妨げると水湿が停滞し、浮腫・軟便・尿量減少が出る。一方、けいれんは風邪(内風)の動揺性、大量の汗は暑邪・火邪の発散や開泄、激しい口渇は熱邪・燥邪による津液の損傷で起こり、湿邪の像ではない。
長夏を「夏」と読んで暑邪(大量の汗・口渇)を選ばないこと。長夏は夏と秋の間の湿気の時期で主気は湿。五季と五行(春木・夏火・長夏土・秋金・冬水)の対応で、長夏=土=脾=湿とつなげる。湿は脾を最も侵しやすい。
六淫の性質を整理すると、風邪は軽揚・開泄・善行数変・百病の長、寒邪は陰邪で凝滞・収引・陽気を傷る、暑邪は炎熱・昇散・湿を伴いやすい、湿邪は重濁・粘滞・下注・脾胃を侵す、燥邪は乾燥・肺を傷る、火邪は炎上・生風・動血・津液を耗す。湿邪の病は経過が長引き(粘滞)、治りにくい。治療は健脾・去湿(陰陵泉・三陰交・足三里など)。
長夏という季節名だけで邪を特定させ、他の3肢に夏・風・熱の症状を置く作り。解法は、(1) 長夏=湿、(2) 湿の性質=重・濁・粘・下、(3) 下部の水の症状を選ぶ。
長夏は夏の終わりの高温多湿の時期で主気は湿、邪は湿邪。湿邪は陰邪で、重く濁り粘る性質(重濁性・粘滞性)と下へ向かう性質(下注)を持ち、脾胃を侵して運化を妨げる。症状は体の重だるさ、関節の重痛、下肢の浮腫、軟便・下痢、帯下、排泄物がすっきりしない、など。けいれんは風、大量の汗は暑・火、激しい口渇は熱・燥の症状で、湿邪では出にくい。