問107
経脈の流注で横隔膜を貫かないのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
膀胱経だけが体幹の背面を下り、横隔膜を貫かない。正答は3。
経脈の流注が体腔に入るかどうかを言えるか。
正経十二経脈の多くは、臓腑に属絡するために体腔の中を通り、その途中で横隔膜を貫く。足の太陽膀胱経は内眼角に起こり、頭部から背腰部の正中の外側を下って下肢の後面を通り、足の第5指の外側端に至る。腎に絡し膀胱に属するが、教科書の流注では横隔膜を貫くとは記されていない。したがって記述3が該当する。誤肢は3つとも流注のどこかで横隔膜を貫く。
横隔膜を貫くかどうかは、その経脈が胸腔と腹腔の両方に関わるかで決まる。膀胱経は背面を縦に下り、腰部から体腔に入って腎と膀胱に関わるが、胸腔までは上らない。走行が体表寄りか体腔を縦断するかで見分ける。
足の太陰脾経は腹部で任脈・胆経・肝経と交わったあと脾に属し胃を絡い、さらに横隔膜を貫いて胸部を上り舌下に広がる。足の厥陰肝経も肝に属し胆を絡ったあと横隔膜を貫き、季肋に広がって目系につらなる。これらはいずれも腹腔から胸腔へ抜ける流注をもつ。
経脈を4つ並べ、体腔を通るかどうかで選ばせる。解法は、(1) 各経脈の流注を思い出す、(2) 腹腔と胸腔の両方に関わるかを見る、(3) 関わらないものを選ぶ。
横隔膜を貫かないのは足の太陽膀胱経。肺経・脾経・三焦経はいずれも流注のどこかで横隔膜を貫く。