問180
温熱ストレスにより抗炎症性に働くのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
副腎皮質から出るホルモンが炎症を抑える。正答は1。
炎症を抑える側と強める側の物質を分けられるか。
体に負担となる刺激が加わると、視床下部から下垂体を経て副腎皮質へ至る系が働き、副腎皮質からホルモンが出る。このホルモンは免疫の働きと炎症を抑える方向に作用する。灸の温熱の刺激も体にとっては負担となる刺激なので、この系が動く。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも炎症を強める側である。炎症のときに作られて痛みと発熱を起こす物質、細胞から出て炎症の反応を進める物質、肥満細胞から出て血管を広げ透過性を高める物質は、いずれも炎症を促す。
薬として使われるものと体内で作られるものが同じ物質である点が、理解の助けになる。炎症を抑える薬として広く使われるステロイドは、この系のホルモンと同じ働きをする。長く使うと感染に弱くなるという副作用も、免疫を抑えることの裏返しである。
この系が動くと感染に弱くなるので、痕を残す灸では化膿の危険が高まる。灸の刺激で炎症を起こし、同時にそれを抑える系も動くという二面がある。刺激量が過剰にならないよう調節することが、この二面の釣り合いを保つことにつながる。
物質を4つ並べ、炎症を促すものを3つ置く。解法は、(1) 各物質が炎症を促すか抑えるかを判定、(2) 出どころを確認、(3) 抑える側のものを選ぶ。
抗炎症性に働くのはコルチゾール。プロスタグランジン・IL-6・ヒスタミンはいずれも炎症を促す。視床下部-下垂体-副腎皮質系から出る点も押さえる。