問110
臍中央と恥骨結合上縁を結ぶ線の中点の下方5分にある募穴の臓腑はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:3
正答:3
臍下3寸の関元は小腸の募穴。正答は3。
骨度から位置を割り出し、その経穴がどの臓腑の募穴かを言えるか。
臍中央から恥骨結合上縁までは骨度で5寸なので、その中点は臍の下方2寸5分にあたる。設問はさらにその下方5分と指定しているので、臍の下方3寸である。この位置にあるのは任脈の関元で、募穴の一覧では小腸の募穴とされる。したがって記述3が正しい。誤肢の3つは募穴の位置が違う。胃の募穴は臍の上方4寸、三焦の募穴は臍の下方2寸、膀胱の募穴は臍の下方4寸である。
下腹部の任脈には、臍の下方2寸・3寸・4寸に募穴が1寸おきに並ぶ。三焦・小腸・膀胱の順に下がっていくので、名前ではなく寸数の並びで押さえる。臍の中央そのものは神闕で、募穴ではない。
募穴は臓腑の気が多く集まるところで、すべて陰の部である胸腹部にある。臓腑にそれぞれ1つずつあるが、必ずしも同名の臓腑の経脈上にあるとは限らず、任脈上や胸腹部に存在するものもある。関元の取り方は、神闕と曲骨とを結ぶ線の中点の下方5分に取るとされ、設問の記述はこの取り方をそのまま言い換えたものである。
骨度から位置を出させ、臓腑を答えさせる。解法は、(1) 骨度で中点の位置を出す、(2) 指定された分だけずらす、(3) その位置の募穴と臓腑を照合する。
臍中央と恥骨結合上縁の中点の下方5分は臍下3寸で関元。小腸の募穴である。三焦は石門(臍下2寸)、膀胱は中極(臍下4寸)、胃は中脘(臍上4寸)。