問5
健康日本21(第三次)で示された「自然に健康になれる環境づくり」に相当する疾病の予防段階はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:1
正答:1
本人が意識しなくても健康になれるよう環境の側を整える段階。正答は1。
予防の段階に、環境そのものを整える考え方を位置づけられるか。
予防は、発生を防ぐ一次、早期に見つける二次、後遺症を減らす三次に分けられてきた。これに対し、本人が意識して行動を変えなくても、暮らしの環境そのものが健康につながる形になっていれば、行動の変化を求めずに健康を実現できる。この考え方は、一次予防よりさらに手前の段階としてゼロ次予防と呼ばれる。国の健康づくりの計画で示された、自然に健康になれる環境づくりがこれにあたる。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも段階が違う。
一次予防とゼロ次予防の違いは、本人が意識して行動を変えることを前提にするかどうかである。禁煙の指導や運動の勧めは行動の変化を求めるので一次、選ぶ食品が自然に健康的になる、歩きやすいまちになる、といった環境の整備はゼロ次にあたる。
環境を整える方向の取り組みは、健康に関心が低い層にも届く点に利点がある。個人の努力に頼る方法では、意識の高い層と低い層の差が広がることがあるためである。国の健康づくりの計画では、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目標に掲げ、個人の行動と健康状態の改善に加えて、社会環境の質の向上が柱として置かれている。
予防の段階を4つ並べ、新しい概念を1つ置く。解法は、(1) 3段階の定義を書く、(2) 本人の行動を前提とするかを確認、(3) 手前の段階を選ぶ。
「自然に健康になれる環境づくり」は0次予防。1次は行動の変化を前提とする発生予防、2次は早期発見、3次はリハビリテーション。