男性生殖器について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
精巣の間質にあるライディッヒ細胞(間質細胞)が男性ホルモンを分泌する。正答は1。
精巣の細胞の役割と、精路の合流、前立腺・尿道球腺の位置を言えるか。
精巣は精細管とその間を埋める間質からなる。精細管の中では精子がつくられ、支持細胞であるセルトリ細胞が精子の成熟を助ける。間質にあるライディッヒ細胞(間質細胞)は黄体形成ホルモンの刺激を受けてテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも合流や位置の誤りである。射精管は、左右それぞれの精管と同じ側の精嚢の排泄管が合流してできるもので、左右の精管どうしが合流するのではない。前立腺は膀胱の直下にあって尿道の起始部を取り囲み、後面は直腸に接するので直腸診で触れる。膀胱の後面ではない。尿道球腺(カウパー腺)は尿生殖隔膜の中にあり、骨盤隔膜ではない。
セルトリ細胞とライディッヒ細胞は役割が入れ替えられやすい。精細管の中で精子を支えるのがセルトリ、間質でホルモンを出すのがライディッヒ。位置(管の中か外か)で分ける。前立腺の位置は「膀胱の下で尿道を囲む」で、肥大すると尿道が圧迫されて排尿障害が起こるという臨床像と一致する。
クラインフェルター症候群では精子形成不全により不妊となり、組織学的に精細管が萎縮する一方、ライディッヒ細胞は過形成あるいは相対的に目立つようになる。前立腺肥大症は内腺(移行領域)から起こり排尿障害をきたし、前立腺癌は外腺(辺縁領域)から起こるため直腸診で硬結として触れやすい。精路は、精細管→精巣輸出管→精巣上体管→精管→射精管→尿道の順で、精子は精巣上体で成熟し運動能を得る。
細胞の役割・管の合流・腺の位置を1肢ずつ並べ、隣接する構造へずらす。解法は、(1) 精巣の細胞を管の内外で分ける、(2) 精路を順に並べて合流点を確認、(3) 腺の位置を隔膜の名前で確認する。
ライディッヒ細胞は精巣間質で男性ホルモンを分泌する。射精管は左右の精管の合流ではなく同側の精管と精嚢管の合流、前立腺は膀胱の後面ではなく直下、尿道球腺は骨盤隔膜ではなく尿生殖隔膜の中。