ランゲルハンス島について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
膵島のβ細胞がインスリンを分泌する。正答は4。
膵島がどこに多く、どんな構造で、どの細胞が何を出すかを言えるか。
膵臓は外分泌部(腺房)の中に、内分泌細胞の集まりである膵島(ランゲルハンス島)が島のように散在する。膵島はβ細胞(約70%、インスリン)、α細胞(約20%、グルカゴン)、δ細胞(ソマトスタチン)などからなり、β細胞が最も多い。インスリンは血糖を下げる唯一のホルモンで、細胞への糖の取り込みとグリコーゲン合成を促す。したがって記述4が正しい。誤肢は分布・構造・比率の誤りである。膵島は膵尾部に多く、膵頭部には少ない。濾胞という球状の構造をつくって内腔に分泌物を貯蔵するのは甲状腺で、膵島は細胞が集まった塊であり濾胞をもたない。α細胞の割合は約20%で、80%を占めるのはβ細胞のほう。
α細胞とβ細胞は名前も並びも紛らわしい。血糖を下げるのがインスリン(β細胞)、上げるのがグルカゴン(α細胞)で、下げるホルモンは1種類しかないという点を軸にすると決まる。数の比率も、糖を下げる仕組みは1本しかないので主力のβ細胞が多い、と結びつける。膵島の分布が膵尾部に多いことは、膵尾部の切除で糖尿病を起こしやすいという臨床と対応する。
インスリンは膵島から分泌され、門脈を経て肝臓へ送られる。膵液の消化酵素が膵管から十二指腸へ分泌されるのとは経路がまったく違い、内分泌と外分泌が同じ臓器で並行している。1型糖尿病はβ細胞の破壊による絶対的なインスリン欠乏、2型糖尿病はインスリン抵抗性と分泌低下の組合せ。膵尾部は脾臓に接するので、膵頭部が十二指腸に囲まれるのと合わせて位置を覚えるとよい。
分布・構造・細胞の比率・分泌物を1肢ずつ並べ、隣接臓器(甲状腺)の性質やα・βの入れ替えを混ぜる。解法は、(1) 膵島の分布を確認、(2) 濾胞の有無で甲状腺と分ける、(3) α・βの分泌物と比率を対で照合する。
膵島のβ細胞がインスリンを分泌する。膵島は膵頭部ではなく膵尾部に多く、濾胞をつくるのは甲状腺、80%を占めるのはα細胞ではなくβ細胞。血糖を下げるホルモンは1種類だけという点を軸に整理する。