視覚伝導路について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
左側の視野からの情報は、両眼とも右の大脳半球へ送られる。正答は3。
網膜のどの部分が交叉し、視野と大脳半球がどう対応するかを言えるか。
目に入る光は水晶体で上下左右が反転して網膜に届く。したがって左側の視野は、左眼では鼻側網膜、右眼では耳側網膜に映る。視交叉では鼻側網膜からの線維だけが交叉し、耳側網膜からの線維は交叉しない。この結果、左眼の鼻側(交叉する)と右眼の耳側(交叉しない)からの線維がそろって右の視索に入り、右の外側膝状体を経て右の後頭葉へ届く。つまり左側の視野の情報は右脳へ送られる。誤肢は交叉する側と中継核、反射の中枢の誤り。交叉するのは鼻側半で耳側半ではない。視覚を中継するのは外側膝状体で、内側膝状体は聴覚。対光反射の求心路は視索から分かれて視蓋前域(中脳、上丘の前方)へ入り、そこから両側の動眼神経副核へ向かう。下丘は聴覚の中継核である。
視野と網膜は左右が逆になるので、「視野の左=網膜の右側(鼻側と耳側は眼ごとに違う)」と一段置き換えてから考える。交叉するのは鼻側という一点を覚えれば、視交叉が障害されると両耳側半盲になることも導ける。膝状体は外側が視覚、内側が聴覚。丘は上丘が視覚反射、下丘が聴覚で、これも上下で分ける。
視覚路の障害部位と視野欠損の対応は決まっている。視神経の障害はその眼の失明、視交叉の中央部(下垂体腫瘍など)は両耳側半盲、視索から後方の障害は病変と反対側の同名半盲。対光反射は視覚の認知とは別の経路を通るので、後頭葉の障害で皮質盲になっても対光反射は保たれる。逆に視神経が障害されると、その眼に光を当てても両眼とも縮瞳しない(直接・間接ともに消失)。
視野・網膜・中継核・反射中枢を1肢ずつ並べ、鼻側と耳側、内側と外側、上丘と下丘を入れ替える。解法は、(1) 視野を網膜に置き換える、(2) 交叉するのは鼻側と確認、(3) 中継核と反射中枢を対で照合する。
左側の視野の情報は両眼とも右脳へ送られる。対光反射は下丘ではなく視蓋前域、視覚の中継は内側ではなく外側膝状体、視交叉で交叉するのは耳側ではなく鼻側の網膜からの線維。視野を網膜に置き換えてから考える。