問34
梗塞の際に融解壊死が最も生じやすい臓器はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
中枢神経の壊死は融けて軟らかくなる。正答は1。
壊死の型を、臓器の性質から導けるか。
壊死には、壊死した部分がそのまま構造の無い凝固した組織として残る型と、次第に融けていく型がある。融けていく型は中枢神経の壊死に特徴的で、脳が軟らかくなる状態と呼ばれるのはこのためである。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも凝固する型になる。心筋の梗塞、腎臓と脾臓の白っぽい梗塞、結核でチーズのようになる部分はいずれも凝固する型に属する。
壊死の型は、その臓器に何が多いかで決まる。脳は蛋白より脂質と水が多く、分解する酵素が働きやすいので融ける。他の臓器は蛋白が多く、熱を加えた卵白のように固まる。臓器の中身から考えると、名前を覚えていなくても導ける。
壊死に陥った細胞の核を顕微鏡で見ると、染色液に濃く染まったり、融けて崩れたりし、細胞質は酸性の色素に染まりやすくなって構造が不明瞭になる。壊死に腐敗が加わると壊疽になり、腐敗の菌の働きで悪臭を放つ。四肢の先端に生じた壊死が次第に乾いて硬くなったものは、乾いた壊疽と呼ばれる。結核でチーズのようになる部分は乾酪化と呼ばれ、凝固する型に属する。
臓器を4つ並べ、壊死の型で選ばせる。解法は、(1) 2つの型を書き分ける、(2) 臓器の中身から融けるかを判断、(3) 中枢神経を選ぶ。
融解壊死が最も生じやすいのは脳。中枢神経の壊死に特徴的で脳軟化症と呼ばれる。心臓・肝臓・腎臓の梗塞は凝固壊死になる。